畠中祐&梶裕貴、新作アニメ声優インタビュー!第1弾

2016/03/11 18:19 配信

アニメ

4月7日(木)よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかで放送スタートのアニメ「甲鉄城のカバネリ」に出演する声優の(写真左から)畠中祐と梶裕貴にインタビュー!

テレビアニメ、劇場アニメなど、話題の新作アニメに注目し、出演者のインタビューを通して作品やキャスト・スタッフの魅力を紹介する。

4月7日(木)よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかでの放送開始に先駆け、3月18日(金)から1週間限定で特別先行版「甲鉄城のカバネリ 序章」の劇場上映を行うアニメ「甲鉄城のカバネリ」(毎週木曜深夜0:55-1:25ほか※初回のみ深夜0:25-0:55ほか)。

本作は、アニメ「進撃の巨人」('13年)を手掛けた荒木哲郎監督によるオリジナルアニメで、蒸気機関が発達した島国・日ノ本(ひのもと)を舞台に、鋼鉄の皮膜に覆われた心臓を持つ生ける屍(しかばね)=「カバネ」と人との生き残りを懸けた戦いを描く。主人公・生駒(いこま)は、独自に開発した武器で仲間と共に「カバネ」に立ち向かう。

本作の主人公で、蒸気鍛冶師の少年・生駒役の畠中祐と、生駒の友人で蒸気鍛冶師の逞生(たくみ)を演じる梶裕貴のインタビュー第1弾。キャラクターや作品の魅力、見どころなどについて聞いた。

畠中祐梶裕貴 インタビュー

――まず、ご自身の演じるキャラクターについて教えてください。

畠中祐(生駒役):生駒は、「カバネ」を倒すことを貫こうとする芯を持ったキャラクターですが、若さゆえのギリギリの危うさがあります。ですが、芯があるからこその行動なので、演じていて楽しいです。生駒にはその瞬間瞬間を懸命に生きてほしいですし、そこを演じたいと思うので、生駒の危うさが自然に出てくるように寄り添って演じたいと思います。

梶裕貴(逞生役):逞生は、主人公の生駒に巻き込まれながらも、その中で絆を確かめ合うような“ザ・親友”という印象を受けました。見ていただければ分かりますが、生駒という男は本当に危なっかしいヤツで(笑)。そんな生駒の友達として、逞生が命を懸けて行動するところは、第一印象以上に男らしさを感じました。オリジナル作品ということで、全身全霊で役にぶつかって、最終的には自分にしか演じられない逞生を作り上げられていたらうれしいです。

――荒木哲郎監督によるオリジナル作品ということで、どのような印象を受けましたか?

畠中:オーディションを受けるにあたって、一晩では理解できないと思うほどの資料がありました! キャラクター1人あたり5枚くらい、グラフや年表を使って詳しく背景などが書かれていて。ですが、なぜ「カバネ」が生まれて、どんなものかということは、あれだけ資料があったにもかかわらず分からない状態でスタートしていて、作り込まれているのに先が見えない不安というか、すっきりしない感覚があります。また、登場するキャラクターも独特ですし、監督の0から1を作りあげる熱量を感じます。

梶:最初「甲鉄城のカバネリ」というタイトルだけでは、どんな作品なのか全く想像がつかなかったのですが、情報が明らかになるにつれて「昔の日本のような世界観」と、いわゆる「ゾンビ映画」という男子の夢が詰まった作品なのかなと思いました。実際に第1話を見て、WIT STUDIOさんの作られる映像と澤野(弘之)さんの音楽も相まって、インパクトのある作品だという印象を受けました。同時に、実写映画のような生々しさも感じましたね。

畠中:僕も第1話を見て、実写映画のようなダイナミックな表現があったり、人のささいな心の動きや仲間を殺さなければならない緊迫感があったりと、その瞬間を切り取った「リアル」がこの作品にはいっぱいあると思いました。

梶:第1話の台本には、監督からの「こんな作品にしたい」というようなメッセージや思いが書かれており、アフレコ中も監督自らブースまで来て、役者に作品の説明や演出をしてくださります。これまでの監督作品からも感じていた「何かを変えよう。打破しよう」というメッセージが、今作では生駒に詰まっているんだと思います。

――では、特別先行版や第1話を見るにあたって、「これだけは言っておきたいこと」はありますか?

梶:そうですね…イメージ通りエグいと思います(苦笑)。そのエグさが描かれるからこそ、生きることの難しさや、生や死と向き合う彼らの強さや葛藤が見えてくるのだと思います。なので、生々しい演出にも目をそらさずにご覧いただきたいですね。

畠中:主人公の生駒は、見る角度によって共感したり驚いたりと、いろんな人間像が見えると思います。その中で「どうして、そう見えたのかな?」と疑問に思いながら見ていただけたら、また楽しめると思います。

――最後に、出演にあたっての意気込みや視聴者の皆さんへ一言お願いします。

梶:役者として毎回刺激を受けつつ、全身全霊で演じています。もちろんキャストだけでなく、監督・スタッフの皆さんの熱量と愛情は、フィルムを見ていただければ伝わると思います。オリジナル作品ということもあり、どんな結末になるか、最後まで楽しんでご覧いただきたいです。

畠中:生駒と同じ10代の方には、若い感性でどう見えるのか感じ方を楽しんでもらいたいですし、大人の方には、生駒がどう映るのかも楽しみです。“自分なら、この作品だとどこのポジションか”というような見方もできると思うので、何回も見て楽しんでいただきたいと思います。