内山聖子GPが語る松本清張作品の魅力とは?

2016/03/12 05:00 配信

ドラマ

3月12日(土)と13日(日)、テレビ朝日系で松本清張二夜連続ドラマスペシャルを放送

3月12日(土)と13日(日)、テレビ朝日系で松本清張二夜連続ドラマスペシャルを放送

3月12日(土)、13日(日)に松本清張二夜連続ドラマスペシャル「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」と「黒い樹海」がテレビ朝日系で放送される。

そこで、内山聖子ゼネラルプロデューサーに両作品の見どころなどについてインタビューを行った。

多くの松本清張作品を映像化している同局であるが、“松本清張”作品の魅力について内山氏は、3つの魅力があるという。

「1つは、古い作品なのに全く色あせていない。2つ目は、現代の作家たちに代わりの人がいない。素晴らしい作家はたくさんいらっしゃいますけど、松本清張さんのような作家はいないですね。3つ目は、同じ作品でもスポットを当てる人によって多彩になる。これですね」と力説。

そして、「松本清張作品って独特なんです。事件モノのようで、実は人間のわなに陥る話で、人間くさい。また事件は起こるけど、誰にでも起こる『私の話!』とか『隣にいる人の話!』など現代社会と通じる感じが面白いです」と魅力を語った。

第一夜に放送される田村正和主演の「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」は、'57年に原作小説が発表され、過去にも映像化されている作品。原作では、自らが関わった事件の捜査状況を知るため、東京から地方紙の購読を希望する女性の目的が、小説の原作者によって破たんするまでを描いている。

今作は、新たな視点を導入。現代の金沢を中心とした石川を舞台に、田村演じる小説家・杉本の視点から女を追い詰めるという視点に変え、女性アシスタントなどの独自キャラクターも登場する。

内山氏は「旅情感や、田村さんを日本海に連れて行って、舞台を地方に置く。田村さんが地方に住んでいるというあり得ない感じを出したかったので、この作品を選びました」と田村を主人公に決めた理由を明かした。

また、過去に田村と父娘役で共演した広末涼子と水川あさみが10数年ぶりの共演に。杉本が追い詰めていく女・芳子を広末、杉本のアシスタント・ふじこを水川が演じる。

内山氏は「田村さんが真ん中に来た時に、追い詰める人でもそばにいる人でも、いい意味で華やかな女優さんが横にいる方がいいかなと。圧倒的な条件は、芝居の上手な方にお願いしたいと思いました」と、起用のポイントを語る。

「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」では、地方紙で連載をする小説家の杉本(田村)が連載小説「遠い記憶」の執筆に専念していたところから物語は始まる。そんな中、東京の芳子(広末)から購読を希望する手紙が届くが、杉本は途中からの購読希望を不思議に思う。数日後、芳子から再び送られてきた手紙は購読を断る内容だった。杉本とアシスタントのふじこ(水川)が、芳子が購読した期間の新聞を読み返すとある心中事件を発見する。そして杉本は、芳子と心中事件の関連を探り始める。

一方、第二夜に放送される「黒い樹海」は'60年に刊行された小説で、設定を現代に置き換えた作品。今回、北川景子が清張作品に初めて挑む。そんな北川を抜てきした理由について、内山氏は「1つは初挑戦の人がポイントでした。偶然なのですが、松本清張作品の女性を主人公にした作品をやるきっかけになった『黒革の手帳』('04年テレビ朝日系)で、米倉涼子さんが29歳。そこで、“20代後半で初めてやります”という人の中でどんな人がいるかと考えたら、北川さんが29歳だった。北川さんが持っている聡明感と芯の強さは、清張作品の中でも新鮮だったのでお願いしました」と明かした。

「黒い樹海」のストーリーは、唯一の身内である姉を亡くした祥子(北川)が、姉の死の真相をたどるというもの。新聞社に勤める姉・信子(小池栄子)は、ある日祥子に告げていた旅先と違う場所で事故に遭う。悲しむ祥子に前に、姉の同僚記者である吉井(向井理)が現れ、祥子は共に信子の死の謎を調査することに。そして、信子の後釜として新聞社で働き始め、姉が担当していた小児科医・西脇(沢村一樹)ら文化人に会いに行く。しかし、祥子が真相を知ろうとすると、渦中の人物が次々と殺害されていく。

内山氏は「『地方紙を買う女―』は、田村さんといろんな事情を抱えた女の謎を田村さんが解いていき、解きほぐしていくまでを美しい北陸の自然と共に楽しんでほしいです。『黒い樹海』は、初めて挑むフレッシュな北川さんがフーダニット(誰が犯人か分からない)方式なので、本当に最後まで犯人が分からない。そして、北川さんの姉を思う推理力の中で解いていく、いたいけな姿と長野の雪山をお楽しみください!」と、思いを込める。

続けて「“旅情感ある清張”でつないではいますが、全く異質な作品なので“見切った感”が二夜にわたります。全然違う作品ですが、“清張ならでは”が楽しめると思います」と、見どころをアピールした。

松本清張二夜連続ドラマスペシャル
<第一夜>「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」
3月12日(土)夜9:00-11:06
<第二夜>「黒い樹海」
3月13日(日)夜9:00-11:10
いずれもテレビ朝日系で放送

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