山田孝之「新・映像の世紀」で進化した、骨太の語り
3月20日(日)に放送される「NHKスペシャル 新・映像の世紀 第6集 あなたのワンカットが世界を変える」の試写会に、ナレーションを担当した俳優の山田孝之と、制作統括の寺園慎一氏が登場した。
ムービーカメラの発明から100年がたち、映像が人々の“記憶”となった今、最新のデジタル技術によって修復された世界の発掘映像から、歴史の深層に切り込んでいく「新・映像の世紀」。
シリーズ最終集となる第6集では、「あなたのワンカットが世界を変える」をタイトルに、誰もが撮影者となり、発信者となった21世紀の映像から世界の歴史的事件を読み解く。
21世紀最初の年にアメリカで起きた同時多発テロや、一人の若者が発信した映像が独裁国家を転覆させるきっかけとなった「アラブの春」などの事件を、一般市民が撮影した映像や世界各国に設置された防犯カメラからその全容を映し出す。
ナレーションを担当した山田は「勉強で入ってくる歴史やニュースから入ってくる用語を、人から聞いたり文字で読んだりするよりも、映像として自分の目で見た方が心に響いてくると思いました。映像には強い力があります」とシリーズ全体を振り返りつつ、「第6集で放送されるシリア難民の子供が浜辺に倒れているシーンは、自分も3歳の子どもがいるので、テストの時はすごくつらくなって声が出なくなりました」と、“映像の力”を目の当たりにしたエピソードを語った。
また、「ナレーションは不慣れでしたが、もっとうまくなりたいという気持ちもあり、全6回の中でいろいろ吸収して、番組とマッチしたナレーションができればと思っていました」と、ナレーションに挑戦してきた思いを明かした。
これに対し寺園氏は「番組の魅力の一つに山田さんのナレーションもあります。山田さんも回を重ねるごとにナレーションも進化していて、1回目と6回目を比較すると進化した“骨太感”を実感できると思います」と絶賛。
続けて「番組テロップで『語り 山田孝之』と出ますが、同姓同名のアナウンサーが読んでいる、と思われることを目指したいと思っていました」と打ち明け、山田に対するる絶大な信頼を明かした。
あらゆる事象が映像化されるようになった21世紀。「新・映像の世紀」シリーズ最終集では、映像によって自分たちの世界がどうやってできているのか、または歴史的事件の裏で群衆の心理はどう変化するのかを映し出す。
さらに、番組を記念したイベントが3月18日(金)から3月20日(日)まで「丸の内oazo」の1階○○(おお)広場で行われることも発表された。
3月18日(金)には、制作統括の寺園氏に加え、水道橋博士や春香クリスティーンらが出席し、番組の見どころや制作秘話を語るスペシャルトークショーを。
3月19日(土)と20日(日)には番組テーマ曲「パリは燃えているか」を、スペシャルミニコンサートとして弦楽カルテットで1日4回(各回15分)披露される。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
3月20日(日)夜9.00-9.49
NHK総合にて放送
【HP】http://www.nhk.or.jp/special/eizo/
●番組発イベント
「NHKスペシャル トークショー『新・映像の世紀』を知る」
3月18日(金)昼1:30-2:45
東京・丸の内oazo 1階○○広場
※入場自由
「NHKスペシャル ミニコンサート『新・映像の世紀』を聴く」
3月19日(土)、20日(日)
東京・丸の内oazo 1階○○広場
昼1:00／昼2:30／昼4:00／昼5:30
※入場自由、各回15分程度
