岡田准一、三浦雄一郎から“魂”を贈られ感激！
日本アカデミー賞受賞のキャスト・スタッフが集結し、実際にエベレストに登頂して撮影に挑んだ「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」。公開から2週目を迎え、3月23日時点での動員は約61万4千人、興行収入約7億4千万円を記録し、興収20億円超見込みの大ヒットとなっている。
そんな同作の大ヒット舞台あいさつが3月24日に都内で行われ、主演のV6・岡田准一らが登壇した。
観客で埋め尽くされた場内に岡田が現れると、キャストの熱演を見終えたばかりの興奮冷めやらぬ観客から、割れんばかりの拍手が巻き起こった。
岡田は拍手が鳴り響く会場を見渡し「皆さんきょうはお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。1年前に阿部(寛)さん、尾野(真千子)さん、スタッフとエベレストに登って、そこで監督に『これは“男同士のラブストーリー”なんだ』と言われていて、皆さんにその熱さを見ていただけたと思いますし、全キャスト・スタッフを代表してきょうこの場で話させていただくことがうれしいです」と今作への思いと観客への感謝を口にした。
今作で皇太子御一家をお招きした皇室試写会の話になると岡田は「愛子さまと話した内容は…秘密です」とたくらみ顔をするが、すぐに「ぶっちゃけ言うと、僕の過去作を全て見てくださっているというお話でしたが、緊張し過ぎて『ありがとうございます』としか言えませんでしたけど(笑)」と、照れながら打ち明けた。
また、今回のイベントには、プロスキーヤー兼登山家であり、世界最高年齢80歳でのエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎、登山家兼医師であり、女性登山家として初めてアルプス3大北壁(マッターホルン、アイガー、グランド・ジョラス)完全登攀を成し遂げた今井通子、そして日本山岳協会会長であり、今作の山岳監修として指導を行った八木原圀明ら、“山のプロフェッショナル”3名が大ヒットを祝し、集結した。
登山家の世界ではレジェンドとも言うべき3人の登場に、岡田は緊張と喜びの表情で迎えた。
今作について三浦は「まず映像の迫力がすごい。岡田さんの演技は一流の登山家のような足取りと雰囲気、本当にアスリート感が出ていた」と話し、今井は「以前ラジオで対談させていただいたときは、山が好きで本当に山屋のような燃える目をしていたのだけど、今回演技をするとなって、しかも山屋でなくそれを追うカメラマンの役を演じることで、目の輝きがまた違っていて、さすがプロの俳優だなと思いました。最近は洋画の山岳映画が多いけど、邦画も負けていないなと今作の力を感じました」と、岡田の演技を絶賛。
また、八木原は「5200m級というだけで大変なのに、そこで演技をするなんて本当にすごい。『役者やのう…』と感じた」と、今作のエヴェレストに懸ける思い、そして画面からあふれ出る岡田と伝説のクライマー・羽生役の阿部の演技に称賛の声を並べた。
岡田は撮影中のエピソードとして「撮影隊に同行した八木原さんは、エベレストでずっとイエティ(雪男)を探していた。撮影の途中で『イエティだ！』と思ったら八木原さんでした(笑)」などと撮影中の冗談話で会場を盛り上げ、仲むつまじい撮影現場の雰囲気を伝えた。
さらに今回は、大ヒットを祝しサプライズで、三浦氏より岡田に登山用具「カラビナ」のプレゼントが贈られた。今回、岡田に贈られた物は三浦が80歳のときにエベレスト登頂時、実際に使用していた貴重なもの。8848mまで三浦の命を守った何ともご利益のあるカラビナだ。
三浦は「エベレストの頂上まで僕の命を守ってくれたカラビナです。お守りとして岡田くんへ」という言葉と共に手渡し、岡田は「とてもうれしいです。僕も山屋(登山家)さんたちと触れ合う中でお守りとしていろいろなものをもらったりしましたが、まさか三浦雄一郎さんからチャレンジ精神のような魂の込もったカラビナをいただけるなんて。
これはカバンに付けて、チャレンジできる人生を歩めるよう心構えとしていただきたいと思います。阿部さんにも自慢したいですね(笑)」と、何にも代えがたい貴重なサプライズプレゼントに感動の思いを伝え、笑顔で固い握手を交わした。
イベントの最後に岡田は「こうして、まだまだ大ヒットということで舞台あいさつをさせていただけて本当に幸せです。またこうして、伝説の山屋の皆さんとお会いできてとても幸せです。僕も、年を重ねても皆さんから愛される、挑戦できる人でありたいと思いましたし、まだまだ勉強しなければと思いました。
この映画は‟生きる”とは何かという思いが詰まった男くさい映画となりがちですが、人間の生き方が問われる映画だと思います。これからも皆さまから応援していただければと思います」と述べ、満面の笑みで締めくくった。
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