3月27日(日)夜9時より、SMAP・香取慎吾が主演を務めるドラマスペシャル「ストレンジャー ~バケモノが事件を暴く~」(テレビ朝日系)が放送される。
同作は、香取慎吾演じる不老不死のバンパネラ一族が、女性ばかりが狙われる連続殺人事件に巻き込まれていく姿を描くミステリアスな色合いのサスペンスドラマ。
原案となったのは、少女漫画の名作としても知られる萩尾望都の「ポーの一族」(小学館)で、'76年の連載終了後も多くのファンをとりこにし続けている。主演の香取はこれがテレビ朝日系のドラマ初主演となる。
ストーリーは、都内で首を絞められた後に頸(けい)動脈に穴を開けられ、血が抜かれるという殺人事件が立て続けに2件起きる。刑事の佐伯(萩原聖人)らは、シリアルキラーによる連続殺人事件も視野に入れながら捜査を継続する。
そのころ、大きなスーツケースを抱えた男・三杉(香取)と謎の美少女・真理亜(中条あやみ)が深夜バスから降り立つ。三杉は古書店の店主・前島(段田安則)のもとを訪ねると、“香織”という女性を迎えに来たと告げる。
前島は、そう話す三杉の姿が鏡に映っていないことを指摘し「気を抜くな」と忠告する。一見普通の人間と何ら変わらない三杉たちだったが、実は2人は年を取らずに生き続ける不老不死“バンパネラ”の一族だった。
前島の勧めで三杉はかなり古びたマンションの一室を借り、中学校で産休補助の英語教員として勤務し始める。そして約束の夜、香織(宮下かな子)を迎えに公園に向かった三杉だったが、その途中で自殺を図った女性・陽子(愛原実花)を手当てしている間に香織が何者かに殺害されてしまう。
血は抜かれていなかったものの、香織も連続殺人事件の被害者であると推測した佐伯は捜査を開始。香織の身辺を探るうちに、彼女が児童養護施設の出身であることが分かる。
そこで当時の様子を聞いた佐伯は、香織の「大人になったら“お兄ちゃん”が迎えに来てくれるの」という言葉が引っ掛かる。さらに、香織の言う“お兄ちゃん”が三杉のことではないかと考えた佐伯は、彼の人となり、そして連続殺人事件との関連について調べ始める。
佐伯が自分たちの身辺を探っていることに勘付いた三杉は、真理亜と共に事件の真犯人を見つけ出すことに。やがて三杉のことを調べた佐伯は、衝撃的な事実を目の当たりにする。
いつまでも年を取らない「不老不死」。妙齢になるにつれ、誰もが一度は不老不死に憧れるものだが、やっぱり年を取るからこそ人間は素晴らしい。若いうちには出ない色気や、大人のたしなみ、落ち着き、老いも含め、その全てが人間ならではの“味わい”になる。
単にサスペンスドラマの謎解き要素だけではなく、生きているって素晴らしい、そんな当たり前のことも気付かせてくれる本作。2人の美しくはかなげな“バンパネラ”の活躍を目に焼き付けよう。
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