世界トップレベルのプレーヤーが集うバスケットボールの最高峰・NBAの2015-2016レギュラーシーズンも終盤戦に突入。今回、結成15周年を迎えるORANGE RANGEのYAMATOを直撃。大のNBAファンの視点から、プレーオフに向けての展望や自身のバスケ歴、地元・沖縄のバスケ熱について語ってもらった。
――まず初めに、YAMATOさんがバスケにハマるようになったきっかけを教えてください。
小学校のころに少年野球をやっていて、小2から小6までやってたんですけど、6年生の春くらいに引退しまして。卒業まで時間があるので何かやりたいなと思って、ミニバスに入ったんです。当時、僕のお父さんもずっとバスケをやっていて、仕事終わりにバスケに連れて行ってもらったり。当時流行っていた「SLAM DUNK」とか見ながら、どんどんハマっていって、当時BSでNBAの試合がよく放送されていたので、小学校くらいから見るようになりましたね。
――その当時、憧れていたプレーヤーはいますか?
小学校のころはレジー・ミラーに憧れてました。“ミラータイム”がすご過ぎて、何だこの人は!?って。フォームもまねしたり。シカゴ・ブルズの3連覇が中学生のころで、マイケル・ジョーダンもまねして、ベロ出してドリブルしたりとか(笑)。小学生ってすぐまねしたがるじゃないですか、少年野球の時はイチローのまねしたり(笑)。そういうものまねから入って、中学高校になると、アレン・アイバーソンとかジェイソン・ウィリアムズとか、プレースタイルを見よう見まねでやっていましたね。
――かなりバスケ漬けの少年時代を過ごしていたんですね。地元の沖縄では琉球ゴールデンキングスの人気が高いですが、国内バスケは観戦されますか?
琉球ゴールデンキングスの試合は何度も観戦しています。沖縄は高校野球がすごい盛り上がるんですけど、バスケットもすごく根強いんですよ。町歩いていると公園には大体バスケのリングがあって、バスケ人口も相当多いと思います。琉球ゴールデンキングスには学校の後輩もいたり、結構身近なので個人的によく応援してますよ。監督(伊佐勉)は実家が隣近所なので小さい頃から知ってて、僕は“むーさん”と呼んでるんですけど、よくバスケットも一緒にしてて、国体の監督もむーさんと同級生なので、チームに連れて行ってもらって一緒に練習したり。ただ、みんなガタイが良いから、絶対に中に入らないです(笑)。
――それは豪華なご近所付き合いですね!しかし、沖縄のバスケの盛り上がりは国内でも屈指ですね。
沖縄でずっとバスケをしてきたので、すごいバスケ人口が多いと思っていたんですけど、いざ沖縄から出てみると、そこまでではないというか…。琉球ゴールデンキングスの場合、他のチームに比べても観客が多いんですよ。だから、熱量と言うか、地元の応援の量も関係しているんじゃないですかね。サッカーも、FC琉球はどうしても応援が少なくて、圧倒的に琉球ゴールデンキングスの方がすごい。でも、こっちに来るとサッカーの方が人気がある。だから、応援させるようなアクションとかを起こせるようにしていけば、バスケも変わっていくのかな、と思いますね。
――話をNBAに戻しますが、子供のころからNBAを見てきたYAMATOさんにとって、今季で引退するコービー・ブライアントはどんな存在でしたか?
僕は昔から変わらず応援しているチームというのは特にないんですけど、やっぱりコービーが一番好きなので、ロサンゼルス・レイカーズを推したくなります。コービーの引退は、やっぱりケガが一番大きかったのかなとは思いますけど、実際は、「もう次の世代だ」といって退いてますよね。引退を発表してからずっと、どこにいってもコービーが称えられていて、アウェーでもスタンディングオベーションされて、今年トロントで開催したオールスターも“コービーのためのオールスター”ってくらい称えられていたのが印象的です。
――それでは、シーズン終盤の展望を聞かせてください。プレーオフに向けて軸となるチームは?
断トツでゴールデンステイト・ウォリアーズですね。昨季のプレーオフで、あれだけ優勝候補に挙げられなくて、外からのチームは勝てないって言われてたのに、全てを覆して優勝して。今季もそれがどうなるんだって思っていたら、開幕からNBA記録となる24連勝を重ねて、自分たちを貫き通している上に、さらにステップアップしている。今話題のステフィン・カリーを中心に本当に付け入る隙がない。レギュラーシーズンで、レブロン・ジェームズのいるクリーブランド・キャバリアーズですら勝てないチームになっている(笑)。本当に、新時代というか、新しいNBAのスタイルを作っているチームだと思います。
――今シーズンも終盤に差し掛かっていますが、今季注目しているプレーヤーはいますか?
若手で注目しているのは、ニューヨーク・ニックスのクリスタプス・ポルジンギスですね。シーズン途中から、リバウンドダンクのインパクトがすごくて。お前何本リバウンドダンクするんだよって(笑)。リトビア出身の海外選手なのにドラフトで4位指名されて、最初は「オイオイオイ…」って言われてたのに、開花しましたね。意外に外も打てるし、ダーク・ノビツキーみたいな感じで。まだ20歳と若いので機敏さがあるし、将来はそうなるのかな、と思ってます。あのタイミングでオフェンスリバウンド取るって、わずかな人しかできないと思うんですよ。キャバリアーズでいったらトリスタン・トンプソンとか。そういう選手は本当に少ないんで、注目しています。
――それでは最後に、ORANGE RANGEの15周年についてお聞かせください。
今年、結成からの15周年イヤーに入りまして、年間通してコツコツと面白いことをやっていきたいなと思ってます。ライブ全般でいろんな企画を考えていて、15周年という意味合いを込めて、出来るだけスペシャルな形で自分たちの節目を全面に出せるような1年にしたいので、是非ご都合が合えば、遊びに来てほしいなと思います!
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