遠藤憲一と菅田将暉のW主演で好評を博した、昨年7月期の金曜ナイトドラマ「民王」(テレビ朝日系)が、4月15日(金)に続編となる「民王スペシャル~新たなる陰謀~」を放送。
本作に主演する菅田が、単発スペシャルで復活することについてや新キャストの印象、プライベートでハマっていることなどを語ってくれた。
連ドラから1年置かずに復活することを受け「昨年7月クールでしたが、8月中盤にクランクアップするような早い現場だったので、みんないつでも集まれば撮れるという雰囲気で、いつでもすぐにやりたいという気持ちでいました。最終回が終わった時点で『次はいつですか?』と聞いてしまうくらいだったので、うれしかったです。かわいい遠藤さんとのお芝居はとても楽しいので、すごくハッピーな気持ちです」と喜ぶ。
SNSを中心に大きな反響があった「民王」。それは菅田の耳にもしっかりと届いていたよう。「父の友人やビジネスマンの方がハマってくださっていたんです。人生の大先輩方に『民王のあれ面白かったよ!』と言ってもらったのがすごくうれしかったですし、新鮮でした。またスタイリストさんのお子さん世代の、まだ政治用語などをまだ知らないはずの世代の子にも受け入れられていて、驚きと同時に感激しました」
菅田自身、テレビ朝日のドラマで主演を務めるのはデビュー作「仮面ライダーW」以来で、今回と同じくW主演。作品内にも演じたフィリップのせりふなどがちりばめられており、不思議な縁を感じているそう。「デビュー当時にお世話になった局に、6年たって主演として、それもW主演で戻ってきて縁を感じますしうれしいです。フィリップネタは木村ひさし監督の遊び心ですが(笑)。今回は遠藤さんの力を借りて、2人で一つの『民王』を作り上げられました。自分が 主役のポスターを『人に見たよ!』って言ってもらえるのはうれしいですね」
今回のSPでは、新たに入った門脇麦、大倉孝二とのシーンが多く「新しいキャストと新しい物語、『民王』のテイストだけを残して別作品をやる感覚」だったそう。「僕も正直これで合っているのかな? という部分もありましたが、撮影を楽しんで、最後に客観的に見たとき、前回と変わらない『民王』の世界だと思えるものを作ろうと思いました」と振り返る。
新たな共演者2人とのシーンについては「大倉さんは言わずもがな、すてきな俳優さんで常に面白いです。今回は『大倉さん頼み』という部分がすごくありました(笑)。大倉さんが面白くしているせりふや立ち居振る舞いがたくさんあって、大倉さんには無茶苦茶なパスがあったんですけど、さすがとしか言いようがない返しをされていて驚きました。
門脇さんは僕と同じ年です。最近いろいろな作品に出させてもらって思うのが、同世代の人と2人でシーンを任されることって少ないんです。全国に流れる映像作品や舞台を、僕ら若年層の人たちだけで成立させるのは難しいし、ハードルが高いことは分かりますが、今回はそれでも割と後半には門脇さんと2人のシーンが多く、“ニュージェネレーション”な感じがしてうれしかったです」と語る。
そんな菅田は、本作以外にことし映画も9作品以上出演(予定含め)し、CMにも多数出演する超売れっ子。今のフィーバーぶりについては「臨んだのは自分なので(笑)」と、屈託のない笑顔を見せ、どこかこの状況を楽しんでいるような節も。
その中で、リラックス方法を聞いてみると「いっぱいあります。趣味を増やそうと思ったら、乾燥ワカメのように増え過ぎちゃって(笑)。洋服にしても、友達がこんな衣装を探している、と聞いたら一緒に見つけたり。あとは、音楽ではギターと歌を練習しているんですけど、それも仕事につながっていたりするので、そうすると欲も出てきたりして。もともと海外の音楽が好きなんですが、歌詞が分からなくて読めないのもあって英会話も習っています。海外の映画祭に行ったとき、通訳を通さずに自分で喋りたいですし、そういう意味も込めて勉強しています。相変わらず漫画やお笑い好きという部分もありますし、友人も増えたし、今はホビーだらけです(笑)」とのこと。
その流れで聞いたマイブームに関しては意外な物を挙げてくれた。「最近『ルンバ』(掃除ロボット)がかわいくて! 今まで気にも留めていなかったのですが、地方ロケが多くてあまり家に帰っておらず、たまに帰ったときにルンバが一人で動いていたんです。そうしたら、あいつ喋ったんですよ!(笑) ウイ~ンって掃除をしながら動いていて、どこかにぶつかって『痛い!』って言うんです。ぶつかると違う方向に行って、最後自分の充電器のところに帰ってきたら『ただいま』って言うんですよ!(笑) 朝は、僕の足音が聞こえると振動で分かって『おはよう!』と言ってくれますし。かわいくて、けなげな子です」
また、ことしの“マニフェスト”を聞いたところ「『マイペース』です」と即答。その心は「痛いところを突くなと思ったのですが、事務所の社長に年明けに連絡したとき、社長に言われた言葉が『もっとマイペースになれるといいね』だったんです。僕は、根っからバランサーのようなところがあって、何となくこうすればいいというのが出てしまうんですけど、芸能人ってアーティストだから“我”が大事な部分もあって、自分を出さないといけない。失礼な意味でのマイペースでは駄目ですけど、自分を形成する中でのマイペースというのはすごく大事な部分で、芸能界はそれがうまく出せるかどうかで決まるところもある。皆さんに受け入れてもらうために我を通すと言いますか、菅田のペースを作るのが目標ですね。だからマニフェストは“菅田ペース”ですね(笑)」と、語ってくれた。
また、「民王」としての今後の展望は「もう一度、遠藤さん、金田明夫さん、高橋さんと僕の4人で、蔵の中で暑い夏を過ごしたいです。ドラマで1日(台本)30ページ分、カメラを回すことってなかなかないので。大変で心もヒリヒリするけど、得られる経験値がとても高いドラマだと思うので、僕は何歳になってもやりたいですし、単純にみんなと会いたいです。今後チーム『民王』が続いていくためにも、今回のスペシャルもたくさんの方に見ていただきたいです!」と、力強く語った。
今や顔を見ない日はないほど引っ張りだこで、役柄によってさまざまな顔を見せる菅田をして、いつまでもやり続けたいと語る「民王」。
菅田の熱い思いが結実したドラマが、多くの有権者(視聴者)に支持されることを祈るばかりだ。
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