「コールドケース」日本版、今秋WOWOWでOA決定
全世界で人気を博した刑事ドラマ「コールドケース」が、ことし10月、WOWOWのオリジナルドラマ枠「連続ドラマW」で放送されることが決定した。日本版タイトルは「コールドケース~真実の扉~」。
「コールドケース」は、'03年から'10年まで、全7シーズンにわたってアメリカCBSで放送されていた刑事ドラマシリーズ。
製作総指揮の一人には、ドラマ「CSI:科学捜査班」シリーズや、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどを手掛けたジェリー・ブラッカイマーの名前も。ペンシルベニア州のフィラデルフィアを舞台に、未解決の殺人事件(通称「コールドケース」)を解決する捜査チームの活躍を描く。
本作がアメリカ国外で制作されるのはこれが世界初。WOWOWがハリウッドメジャースタジオ、ワーナー・ブラザースから「コールドケース」のフォーマット権を獲得したことにより、本企画が実現したという。ワーナー・ブラザース作品のドラマを日本版として制作するのも本作が初。
オリジナル版ではフィラデルフィアが舞台だったが、日本版では舞台を神奈川に移し、主人公の刑事とそのチームのメンバーが、毎話異なる未解決事件の真相をたどり、事件を解決してゆく。
全10話のメガホンを取るのは、大ヒット「SP」シリーズを手掛けた波多野貴文監督。脚本は、映画「64-ロクヨン-前編/後編」や第61回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した「ヘヴンズストーリー」の監督である瀬々敬久。
その他、新進気鋭の映画監督の吉田康弘、さまざまな舞台を手掛け多岐にわたる活躍を見せる演出家・蓬莱竜太、「ハゲタカ」を手掛けた名匠・林宏司らも名を連ねる。なお、キャストに関しては後日発表される
■波多野貴文監督コメント:「コールドケース」の一番の魅力は、誰も捜査のスペシャリストではなく、特殊能力があるわけでもなく、人間味あふれる刑事たちが、事件発生当時とは異なる状況にある証人たちと真摯(しんし)に向き合うことで、当時は解明不可能と思われた未解決事件の手掛かりを見つけ出し、真相にたどり着くところだと思っています。
今回、日本版を演出するに当たり、それぞれの時代の登場人物のリアルな感情をライブ感のある演出で切り取っていこうと思っています。
戦後、震災、バブル…日本の激動の時代を生きた人々の感情を大切にし、その時代だからこそ起きた悲しき事件を、現代の時間軸を生きる主人公たちを通して描いていきます。
そしてそこには、日本の美しさの象徴でもある、四季の風を感じられる、そんなドラマにしていきたいと思っています。
私は幸せなことに、最高のキャストで捜査一課チームを組むことができました。出演者たちを通し、時代時代の哀愁や余韻を視聴者の皆様に感じていただけたらと思っています。
■脚本・瀬々敬久コメント:脚本化に当たっては、原案ドラマの「人は忘れられない何かを持っている」というテーマを大切にしたいと思いました。
さらには誰も見向きもしなかった男女や親子の犯罪に関わる物語だったとしても、それは少なからず時代の空気と関係があったという視点です。
原案の各事件を日本の現代史のどこに当てるかに腐心し、戦後の光と闇、高度経済成長期の悲劇、移民問題、震災、格差社会、そういった主題をドラマと結び付けました。日本版ならではのコールドケースを楽しんでいただければと思います。
10月放送予定
【HP】www.wowow.co.jp/dramaw/coldcase/