「不機嫌な果実」高梨臨が悪女役で新境地に挑む
ドロドロの愛憎劇を描く林真理子の不倫小説をドラマ化した「不機嫌な果実」(毎週金曜夜11:15-0:15テレビ朝日系)。ストーリーは結婚して5年目、夫から女として見てもらえなくなった水越麻也子(栗山千明)が情熱的な音楽評論家の通彦(市原隼人)と禁断の恋に溺れていく濃厚な物語だ。麻也子の大学時代の友人・竹田久美を演じるのが高梨臨。夫の不倫が原因で離婚をした経緯を持つため、夫に不満を持つ麻也子にも道を外さないようにさんざん釘を刺してきたにも関わらず、2話のラストで衝撃の事実が発覚!? 久美は麻也子の夫・航一(稲垣吾郎)と不倫中というとんでもない秘密を抱えていた…。誰にも明かさない別の顔を持つ“悪女”に挑む高梨臨に直撃インタビュー!
――最初に「不機嫌な果実」出演のお話を聞いたときは、どう思いましたか?
「不機嫌な果実」という作品は、もちろん知っていたのですが、原作小説やドラマを見たことがなかったんです。調べたら、不倫を題材にしたかなりディープな内容でビックリ。「本当に私にできるのかな?」という不安はありましたね。でも、そろそろ大人な役を演じてみたいなと思っていたので、ぜひ挑戦したいなと思いました。
――演じる竹田久美は物事に対してクールな女性ですが、どんなキャラクターと捉えましたか?
夫の不倫が原因で離婚して、手に入れた慰謝料を全部ワインバーの資金にあててしまう思い切りのいい女性なんです。世の中にはバツイチで仕事に生きる女性はたくさんいると思うので、そこに関しては普通の人と変わらないですけど。ワインバーにお金を注ぎ込んでしまってお金もないので、精神的にはちょっとピリピリしているのかなと台本を読んで感じました。
――男なんて信用できないというトラウマを抱えていて、複雑な役ですね。
かなり複雑な役なので、いまだに全然理解できないんです。「不倫なんてやめなよ!」とか「不倫なんてするヤツはサイテー!」なんて言いながら、自分も不倫をしているんですからね。麻也子に対しても、けっこうキツイことを言いますし…。もう見ていただければ100%わかるんですが、けっこう嫌な女なんですよ! 言っていることと、やっていることが完全に違いますから(笑)。
――セクシーなベッドシーンもありますが、大人の色気を醸し出すお芝居は、いかがですか?
初めての経験なので、一つ一つ手探りでやっているんですが、監督さんからは、「初々しさが出すぎてる」と言われてしまいました。今回、自分のシーンをモニターでチェックするのが、すごく恥ずかしくて…。でも、ちゃんとモニターをチェックして、「ああ、こういうときは、もうちょっとこういう表情をすればよかったな」と改善点をみつけながら、現場で一歩一歩成長していけたらいいなと思っています。栗山さんや橋本マナミさんのセクシーなシーンを見て研究したいですね(笑)。
――共演者のみなさんからアドバイスをもらいたい?
そうですね。これから栗山さんとのシーンが増えるので、いろいろお話できたらいいなと思っています。栗山さんはとても明るい雰囲気の方。スタッフさんとも気さくにコミュニケーションをとっている姿が印象的で。役の関係性ではバチバチな感じですが、すごくいい空気感で撮影できそうなので一緒のシーンが楽しみです。
――不倫相手を演じる航一役の稲垣さんの印象は?
稲垣さんはまだまだ謎です(笑)。役はマザコン男なので、ご本人とギャップがありそうですけど。現場では役の雰囲気でいらっしゃるような気がしますね。いろいろ気を遣って話しかけて下さるのですが、初めての大人なシーンなので緊張しっぱなしです。
――タイトルは「不機嫌な果実」ですが、不機嫌ではなく、ご機嫌になったエピソードはありますか?
最近はパズルゲームにめちゃくちゃハマっていて。ステージが更新されるところまでいかないと気がすまなくて、ずーっとやってますね(笑)。ゲームをすることがいい気分転換になっています。
――これからどんどん泥沼にはまっていく展開も待ち受けていそうですね。
1話で久美には何か秘密があるんだろうなっていう予感はありましたけど、2話の最後で不倫しているってわかって。そこからは栗山さんと稲垣さんが演じる水越夫婦を思い切りかき乱していきます。金曜日の夜にドキドキしながらぜひご覧ください!
毎週金曜夜11:15-0:15
テレビ朝日系で放送
※一部地域では放送時間が異なる