片山右京が明かすモータースポーツのジンクス
電気自動車によるフォーミュラカーレース「FIAフォーミュラE選手権」。5月21日(土)に開催される第8戦ドイツ・ベルリン大会を前に、テレビ朝日系列の中継で解説を務める元F1レーサー・片山右京氏が、パリ・ベルリンと続く歴史ある市街地におけるレースの意義と今後の展望を語った。
4月23日に行われた第7戦、フランス・パリの中心部で初めてカーレースが開催。エッフェル塔も見ることのできる華やかな舞台でのレースでは、ルーカス・ディ・グラッシ(ABT シェフラー アウディ)が、前戦ロングビーチに続く2連勝で今シーズン3勝目を挙げた。
片山氏は第7戦を振り返り「内容の前にフランスのパリでやるってことが、革新的で歴史的なことだということですね。『本当にできるのか?』って思ったし、ジャン・トッド(国際自動車連盟会長)さん自身が60年以上の歴史を経て、初めてたどり着いたっていうところは、やっぱり大きな意味があると思います」とコメント。
さらに「大きな事故とか、ネガティブな要素がなかったというところでは、本当に大成功だと思うんですよね」とレース開催とその運営を絶賛した。
ディ・グラッシがフォーミュラE史上初の2連勝を飾ったことについては、「強さとか、プロフェッショナリズムなど、(レースに勝つ上で)何が必要かってものを、2ndシーズンに入ってディ・グラッシがあらためて証明してきている」と分析した。
次回の第8戦ドイツ・ベルリン大会に関しては「形だけ見たら今までのモータースポ―ツの中でこんな形のコースでレースをやったことがないので、もはや解説不可能と思える形で、そこも奇想天外なフォーミュラEの魅力の一つだと思います」と、シュトラウスベルガー広場を走ることになるコースに注目。
そして「ホームレースとかホームグランプリってドライバーにとってもチームにとっても、なぜかうまくいかないんですよ。アイルトン・セナがブラジルで自分の母国で勝つまでに5シーズンも勝てなかったり、ミハエル・シューマッハでも勝てなかったりと、なぜか知らないけど大変なんですよね」とモータースポーツのジンクスを語る。
2連勝中のディ・グラッシが所属するABT シェフラー アウディにとって、ドイツ大会はそのホームレース。片山氏は「ここまで強さを見せたABTアウディとディ・グラッシがそれさえもはねのける強さを持っていたら、残りのレースがカウントダウンになっていく中では、マジック点灯と言ってもいいかもしれないですね」と、ターニングポイントとなるドイツ大会に期待を寄せた。
「フリー走行」
5月21日(土)昼5:30-夜6:00
CSテレ朝チャンネル2で放送
「予選」
5月21日(土)夜6:50-8:20
CSテレ朝チャンネル2で放送
「決勝」
5月21日(土)夜10:50-0:30
CSテレ朝チャンネル2で放送
「フォーミュラE第8戦 ドイツ ベルリン大会 決勝ハイライト」
5月24日(火)夜11:00-0:00
BS朝日で放送
6月3日(金)夜3:20-4:05
テレビ朝日系で放送(※一部地域を除く)