大ヒット公開中の映画「殿、利息でござる!」が、興行通信社調べの「週末映画鑑賞ランキング観客動員数 日本映画」で第1位を獲得し、映画レビューサイトでも高評価を続出させている。このたび本作の大ヒットを記念し、5月25日、東京・新宿ピカデリーにて主演の阿部サダヲ、竹内結子、そしてメガホンを取った中村義洋監督による大ヒット御礼舞台あいさつを行った。
冒頭、司会から本作が動員56万人・興行収入6億7000万円を突破した(5月24日付け)ことが告げられると、満席の場内からは、2回以上見たという多くの人が挙手でアピール。
中には5回以上見たという“ツワモノ”もいる中、阿部は「たくさんの方、また幅広い層の方に見てもらえているのが、とてもうれしいです。ありがとうございます!」とあいさつし、竹内は「私は本当にこの作品が大好きです。皆さんも見終えた後、いい気分に浸ってもらえたらうれしいです」と笑顔を見せた。
舞台あいさつ中、終始軽快なやりとりを見せた阿部と竹内の2人。「竹内さんが来る前日にはソワソワしだして、『くるぞ…くるぞ…!」ってみんなで話してました。『誰か告白しろよ』っていう話まで出てましたからね(笑)。誰とは言いませんけど」と、阿部は振り返った。
そんな“マドンナ”竹内は、中心メンバー9人が全員男性の現場でも「皆さん、とても温かく迎え入れてくださったので、とても安心して楽しんで現場に入ってました」と楽しく撮影できたそう。
中村監督は、竹内について「Wikipediaを見た時に、竹内さんがこれまで経験のある役が大正時代が最も古いって書いてあったので、竹内さんの日本髪を見たいなと。現場ではロケバスから降りてきた竹内さんが遠くから歩いて来るのをゆっくり眺めてました」とメロメロだったことを告白した。
かつて夫婦役で共演したことがある阿部と竹内。お互いの存在については「阿部さんって、例えば毒づいてもそれを気付かせない人の良さというか、温かさがあると思うんですけど、何か発言する際の極意のようなものはあるのかなと気になっていました」(竹内)
「僕は阿部ですけど、(阿部)寛さんとは違うんだよなって意識しながら話してますね(笑)。いや、本当は特に何も意識はしてないです。竹内さんは、今日は(背が)大きいなって印象です。10cmくらいのヒール履かれちゃったら、僕抜かされちゃいますからね…(笑)。でも、本当に面白くて楽だなって感じさせてくれる方です。現場でもいつも気さくに話し掛けてくれますし。そういえば、現場でなぞなぞとかしましたね。僕46歳ですけど、あんまりしないじゃないですか、なぞなぞ(笑)。楽しかったなあ」(阿部)と、それぞれ語った。
場内は終始笑い声がこぼれる中、最後に阿部は「世代を問わず、誰かしらに感情移入できる、愛すべき人物がたくさん出てくる映画です。胸を張って、いい作品に出演させていただけたって言える作品に出合えて本当に良かったです」と力強く締めくくり、舞台挨拶は終了した。
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