“成熟した果実”名取裕子が強力なキーパーソンに!

2016/06/01 16:00 配信

ドラマ

「不機嫌な果実」で“最大の難敵”を演じるのは大女優・名取裕子だ(C)テレビ朝日

6月3日(金)に放送される金曜ナイトドラマ「不機嫌な果実」(テレビ朝日系)に、麻也子(栗山千明)らの“最大の難敵”として名取裕子が出演することが分かった。

同作は6月3日の第6話から、最終章へ突入。名取演じる田中早苗は、航一(稲垣吾郎)との離婚を決意し、通彦(市原隼人)との愛へと突き進み始めた麻也子の前に現れる。

早苗は離婚話で揉み合いになった末に頭を打ち、記憶喪失になってしまった航一の入院先に出現するブライダルサロンの社長という役どころ。

彼女の目的は、航一と相部屋になった部下の見舞いだったが、甲斐甲斐しく夫を看病する麻也子と、人が変わったかのように麻也子に優しく接する航一を見て、「本当にいいご夫婦ね。あなたたちは完璧!」と絶賛。航一の母・綾子(萬田久子)とも、息子を持つ母親同士、話が弾む。

水越家と和やかな交流を続ける早苗だったのだが、どういうわけか早苗が先々、“予想をガツンと裏切る形”で麻也子と通彦の前に立ちはだかる。

この役どころについて、名取は「早苗さんは、強力なキーパーソンとして登場します。仕事もできて自立したパワフルな人ですから、情だけで動く綾子さんより、もっと戦略的な攻撃ができちゃうタイプなので、スゴイですよ!」と、意味深にコメントした。

果たして、不機嫌…ならぬ“成熟した果実”とも言えるデキる女=早苗はどういった経緯で“難敵”となるのか、そして“不機嫌な果実”のドロドロ愛憎劇をどうかき混ぜるのか、いろんな意味で濃密なシーンに期待が高まる。

そんな名取は、実はイチ視聴者として本作を「第1話からずっと見ていた」という。原作も20年前に読んでいたそうで「当時は私もまだ麻也子さんと同じくらいの年ごろ。『人って、必ずしも独身の人だけに恋をするわけじゃないのにな』という思いもあったりしたので、面白い話だなぁと思っていたんです」と、当時の感想を明かした。

それから時を経て「いつの間にか、私も麻也子さんの母親でもおかしくない年齢になって…(笑)」と、ちゃめっ気たっぷりに笑顔を見せる名取。

本作のプロデューサーとも旧知の仲で、名取は「実はちょうどこのドラマのプロデューサーが、私の主演ドラマ『京都地検の女』も担当していたので、どこか息子のような存在なんですよ。他の女優さんばかり使っていると、『親不孝だな!』なんてムカつくこともあって(笑)、何だか母親の気持ちが分かったりもするんです」と、複雑な“母心”を打ち明けた。

撮影現場でも、栗山や稲垣ら若い世代のキャスト陣をどこか母親のように温かく見守っており、「長回しで何度も同じシーンを撮るので、集中力と持続力がすごく問われるんですけど、淡々と微妙なラインを保ちながら臨まれてらっしゃって! 素晴らしいな、と思います」と、愛情たっぷりの賛辞を送った。

また、「20代のころからよく共演していた」という萬田との久々の共演も、思う存分楽しんだそう。「千明ちゃんを見ながら『私たちもこんなふうに、若くてきれいなころがあったわよね!』なんて話したり、同窓会のように話が尽きないんですよ」とニッコリ。

名取も思わず“ゴキゲン”になる「不機嫌な果実」の撮影現場。これは“主婦の勘”だが、劇中で見られる修羅場のような場面とは異なる、ほのぼのとした世界がそこには広がっていたようだ。