“オトナの土ドラ”枠で放送中のドラマ「朝が来る」(毎週土曜夜11:40-0:35フジテレビ系)に出演している川島海荷に、自身の役どころや今作の魅力について話を聞いた。
――まず、オファーを受けての感想をお聞かせください。
私自身、社会派のドラマが大好きなんです。今回の作品も、お話頂いて辻村深月さんの原作を読んだのですが、現代社会の問題が取り上げられている作品だったので、そこに引かれました。心が動かされた作品だったので、この作品に携われることがすごく光栄です。
ストーリーや自分の役どころを聞いた時に、「すごい挑戦的な役だな」と思いました。影のある役というか、客観的に見たら人生がうまくいかず、落ちぶれてしまったような子で、今までにない役で、とてもやりがいのある作品だと思いました。
――今までにないような役ということですが、役作りはどうされましたか?
私は、結構寂しがり屋なので、友達と会うことが大好きなんです。でも、私が演じる役は、一人で戦っているような孤独な女の子なので、少し自分の生活でも一人になる時間を増やしました。そうすることで、考えたり台本読んだりする時間が多くなって、「この役と向き合えたらな」と思っています。普通の少女として、孤独と戦って生きているというのをちゃんと演じていきたいです。この作品は自分自身の力で挑戦していきたいなと思っています。
――演じる役についてはどう思いますか?
共感できる部分もとても多いです。例えば、駄目なことと分かっていても自分の信念を貫こうとするところ。私も負けず嫌いで、1回言ったことはなかなかやめられないというか、訂正できないんです…。そういうところが似ていると思います。
――役作りで人生初の染髪をされてみていかがですか?
周りの反応がすごく新鮮です。「まさか私が」というのもあると思います。それに、前から「いつか染めてみたい」とは思っていたんですけど、こうしたきっかけを頂いたときに「染められたらいいな」と考えていたので、この役を頂いて金髪に染めると聞いたときから、とても楽しみした。実際に、金髪になっていろんな人に会うとみんな目を丸くして驚いてくれるので「みんな、いいリアクションしてくれるな(笑)」と思って楽しんでいました。
外見から変えて役作りをするというのは、すごく憧れていました。なので、こうしたタイミングがあってよかったです。
――ドラマが終わったら、髪色は戻されるんですか?
ここまできたら、一度ピンクとか思い切った色にして黒に戻したいんですけど…怒られそうなのでやめておきます(笑)。ちゃんと黒に戻す予定です。なので、この金髪の期間を楽しむことで、役にも寄り添って、見ている人も役に入りやすくなればと思います。この髪形とともに頑張りたいと思います!
――栗原佐都子役の安田成美さんとの初共演についてお聞かせください。
安田さんとお会いしたとき、すごく優しいオーラを持っていらっしゃる方だと思いました。ポスター撮影で話をした時は、金髪にした私に「大丈夫なの?」と髪の傷みを心配してくださいました。
――安田さん以外の共演者の方とはどうですか?
実は、黒川(智花)さんが高校の先輩だったんです。私が入学する前にちょうど卒業されたんですけど、黒川さんが、私が中学生の時に学校へ見学に行ったことを覚えてくださっていて、そのお話しをしました。同じシーンがないのが残念なんですが…。
あと、田中(直樹)さんは、バラエティーのレギュラー番組でずっとご一緒だったので、こうしてドラマで共演となると少し恥ずかしい感じがします。でも、役者の田中さんを見られるのが楽しみです。シリアスなシーンもあって、バラエティーで見る姿と違うと思うのでドキドキしています。私も笑わないようにしなきゃって(笑)。
――現場の雰囲気はどうですか?
朝斗役の林田悠作くんも含め、幼稚園生や子供がたくさんいるので、にぎやかです。子どもたちに囲まれて、スタッフさんたちは大変だと思うんですが、和やかな雰囲気で撮影がスタートしました。子どもたちが、メーク室でお絵かきしたりしているんです。小さい子と触れ合う機会があまりないので、どうコミュニケーションを取っていいか分からず、とりあえず会ったら変な顔をしてみたりしています(笑)。
――川島さんが思う「朝が来る」の見どころはどんなところですか?
「守るべきものができた時、人間はどうなるんだろう?」というところを見てほしいです。何かを大切にしたり、自分の意志を貫いたり…そういう人生ってすてきだなと私は思います。登場人物はみんな、違う人生の歩み方をするのですが、それを見た視聴者の方の生活意識が変わったり、心を動かすことができたらと思っています。
――最後に、ドラマに対する意気込みをお願いします。
このドラマに登場する人たちは、常に今と向き合いながら、一生懸命生きている人たちばかりなんです。そういう一人一人の生き方を見て、視聴者の方にも共有していただいたり、何か感じてもらえるきっかけになればいいなと思っています。
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