11月26日(土)より全国公開される映画「疾風ロンド」(東映)のクランクアップ報告会見が行われ、主演の阿部寛をはじめ、大倉忠義、大島優子、濱田龍臣、志尊淳、吉田照幸監督が登壇した。
東野圭吾の同名ベストセラー小説を実写映画化した本作は、スキー場を舞台に圧倒的なスピード感とユーモアが交錯する予測不能のサスペンス。医科学研究所の研究員・栗林和幸(阿部)が、雪山に隠された違法生物兵器を運動神経皆無の体を駆使し、七転八倒しながら極秘で捜索する姿を描く。
阿部や吉田監督らは本物のスキーのリフトに乗って登場。「『怒鳴るな、滑る』という言葉は厳禁」と決めて撮影に臨んだという吉田監督は「きょうこの演出がスベっていないことを祈るばかりです」と笑いを誘った。
オファーを受けた際の感想を聞かれた阿部は「吉田監督の作品『サラリーマンNEO』はいつも見させていただいていてすごく面白いなと思っていました。今回、吉田監督が東野(圭吾)さん原作の『疾風ロンド』を手掛けたということで、2つ返事でやらせていただきました。スキーは20年ぶりだったのですが、運良く(スキーが)あまり上手な役ではなかったので、ほとんど自分でやらせていただきました」と語った。
スキー場のパトロール隊員・根津昇平役を演じる大倉は「大作に阿部さんと共演させていただけるという機会をいただいてすごくうれしいです。プロデューサーさんから(僕の)プロフィルに趣味がスキーだと書いてあったと聞いたんですが、僕は2回くらいしか(スキーを)したことなくて…。取材の時に、冗談で言ったのがプロフィルに書かれていたのかなと。こういうのもオファーにつながるなら必要なのかなと思いましたが、ただ、スキーで苦労したのでどっちとも言い難いですけど」と苦笑い。
一方、スノーボードクロスの選手・瀬利千晶役の大島は「キター! と思いましたね。9歳の時からスノーボードを趣味でやっていて、家族旅行でもスキー場に行って家族と滑っていたので、趣味が高じてお仕事に変わるなんて、こんな喜びはないなと思いました」と笑顔を見せた。
劇中、スノーモービルを巧みに操る大倉は、撮影の苦労について聞かれると「普段バイクに乗るのでスノーモービルは基本的に難しいことはなかったんですけど、すぐに『気持ちいい!』って顔になっちゃうので、そういう顔にならないように気を付けましたね。
撮影中は吉田監督に『ここはジャニーズの良さを出してくれ』と言われることがあったのですが、隣にD-BOYS(志尊)がいるということで“ジャニーズ対D-BOYS”と僕らの戦いもあるので、負けないように頑張りました」と、隣に並ぶ志尊を横目に堂々と告白した。
しかし、「俺が上手に見えるように(スキーを)下手に滑って」と、エキストラにお願いしていたことを大島に暴露された大倉は「エキストラが大会に出るような人たちだったので。どうしてもその人たちよりも(スキーが)うまく見えないので…」と弁解する一幕もあり、会場は笑いに包まれた。
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