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兄弟役を演じる斎藤工&間宮祥太朗、親密過ぎて「次は交わるしかない(笑)」

2016/06/14 16:16

映画『高台家の人々』で高台家の長男・光正を演じる斎藤工(左)と次男・和正を演じる間宮祥太朗(右)
映画『高台家の人々』で高台家の長男・光正を演じる斎藤工(左)と次男・和正を演じる間宮祥太朗(右)

「ごくせん」「デカワンコ」などのヒット作で知られる漫画家・森本梢子の人気作を実写化した映画『高台家の人々』が6月4日(土)より全国東宝系にて公開中だ。

本作は、妄想癖のある地味で冴えないOL・平野木絵(綾瀬はるか)と、人の心が読める名家のイケメン長男・高台光正(斎藤工)が繰り広げる“テレパス”ラブコメディー。高台家の長男・光正を演じる斎藤工と、次男・和正を演じる間宮祥太朗にインタビューを行い、お互いの印象や作品の見どころについて聞いた。

――原作を読んだ感想はいかがでしたか?

斎藤:おもしろかったです。絵のタッチは少女漫画ですけど、数奇な内容だったのでスラスラ読み進めました。

間宮:僕は読んでいて少女漫画って気付かなくて。そのくらい男性でも楽しめるというか。ただ、エピソードごとに短く区切られていたので、これが映画になったらどうなるんだろうって思いました。

――完成した作品を見ていかがでしたか?

斎藤:イタリアの映画祭で作品を観て、笑いが起こるところが監督の意図通りだったんです。実写にする強みって妄想シーンだと思うんですけど、何の前情報もないヨーロッパ人の方にちゃんと届いていたので、実写にする意味があったなと思いました。

間宮:漫画を読んで感じたリズムと温度感に近いものを感じました。原作ファンの方が見てもスッと入れますね。原作に忠実なんですが、綾瀬さんが演じる木絵がすごくキュートなので、もっと明るくなった印象もあります。

――お二人は人の心を読める“テレパス”が使える役どころですが、演じていていかがでしたか?

斎藤:学生時代から人の心の声を聞こえちゃうと、人間の本質が分かってしまうので、能面の様な心になるだろうなと思います。光正は原作でもそう書かれているし地獄だろうなと。役者って言葉の暴力性や本音の暴力性みたいなものを味わってしまう立場だと思うので、そこはすごく共感というか、遠くない心持ちでしたね。そう装うしかないだろうなっていう、痛みの部分は理解できました。

間宮:僕は末っ子の役なので、テレパシーの能力に対して一番軽く考えていて、楽しめるくらいの心持ちでした。兄と姉が既にその能力を持っていて、それに対して悩んでいる状態だったので、なにか安心感があるからですかね。ラフな考え方ができているっていうことを自分は演じたいなと。

――今回兄弟役ということで共演されて、お互いの印象はいかがでしたか。

斎藤:別の作品で初めて共演した時から、すごいエネルギー放っている子がいるなっていう印象があって。大勢の中にいるときの異質感は当時からありましたね。自分にしかないものを深く掘って、すでに持ち合わせているものをちゃんと大切にしている。まだ若いのによくいろんなことに気付いているなって思います。

間宮:いや、にやけちゃいますね(笑)。僕は、工さんの横にいるとすごい落ち着くんです。それが映画の兄弟っていう関係性でも、この間柄だからできた距離感というのがあると思うんですよね。今回は今まで僕と工さんが共演した中で一番近い役だったので、これ以上近くなるにはどうしたらいいかなっていう(笑)

斎藤:交わりじゃない?(笑)

間宮:交わるしかないですね(笑)。この距離感で一緒にお芝居できたのがすごく嬉しかったです。

――木絵役の綾瀬さんの印象はいかがでしたか?

斎藤:原作の木絵に比べたら、華やか過ぎるんじゃないかって思っていたんですけど、撮影初日にご自身で髪をボサボサにして現場に入られたんです。すごく客観的にとらえて木絵を作っているんだなぁって。生意気ですけどすごく感動しました。木絵を綾瀬さんが演じるという部分がこの映画の幹になっている気がします。いろんな作品で綾瀬さんはそういうお芝居をされていると思うので、それができる女優さんだなって感じました。

間宮:僕は初共演だったんですけど、コミュニケーションとるのに全然時間がかからなくて。一緒に撮影していくうちに、綾瀬さんの人間力に引っ張られて、気付いたら綾瀬さんのことが大好きになっていました。にじみ出る魅力のすごさを、映画を見て再確認しましたね。この物語って、木絵に感情移入しないと後半ぐっとこないと思うんですけど、それは綾瀬さんの作った木絵っていうキャラクターが愛されているからっていうのが大きいと思います。

――最後に映画の見どころと読者にメッセージをお願いします。

斎藤:特に僕は男性に見てほしいなと思います。イタリアで見たときに、スキンヘッドで髭モジャのイタリア人のおじさんが、後半は木絵に感情移入して泣いていらっしゃったんです。性別関係なくみんな木絵として見ているというか。すごくポップな映画ではあるんですけど、後半は雰囲気が変わって、いろんな感情になれる映画なので、ぜひ劇場で味わってほしいと思います。

間宮:すごいパワーがあって誰が見ても幸せな気持ちになれる映画だと思っています。後半、僕も試写で観て目を潤ませるくらい。映画の中に心地よく連れ込んでくれるというか。見終わった後、今自分のそばにいてくれる人、友人、恋人、家族をもっともっと大事にできるような映画ですので、大切な人と一緒に見てほしいです。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

【公開情報】
映画『高台家の人々』
全国東宝系にて公開中
公式HP  http://koudaike-movie.jp/

【放送情報】
CS放送の映画・チャンネルNECO では映画公開にあわせ6月に斎藤工の出演作品を放送
『欲動』
6月16日(木)夜10:00-00:00

画像一覧
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  • 映画『高台家の人々』で高台家の長男・光正を演じる斎藤工(左)と次男・和正を演じる間宮祥太朗(右)
  • 【写真を見る】本当の兄弟のように仲がいい斎藤と間宮。一回り違うと思えないという斎藤に間宮はニヤニヤ
  • テレパス能力は否定派だったんですけど、全員に平等にあるとしたら、それはそれでありかもって思うようになりました。
  • 街中で不思議なオーラを放っている人がいると、どういう生活をしてるのかなって妄想します(笑)
  • 観る人みんなを幸せにする妄想炸裂ラブコメディ
  • 妄想の中で王子となり木絵を守る光正
  • “妄想”が趣味の口下手で不器用なOL「平野木絵」
  • 光正が木絵を食事に誘い、二人の関係は深まっていく
  • 名門家系・高台家を継ぐ長男で、イギリス人の祖母の血をひくエリートサラリーマン
  • 木絵の妄想で大正時代の駆け落ちのシーン
  • 高台家で光正と同じテレパシー能力を持つ長女・茂子(水原希子)と次男・和正(間宮祥太朗)
  • 光正の母・由布子(大地真央)と父・茂正(市村正親)
  • 木絵の純粋で温かい心の声は光正にとって心地よい
  • 木絵の多彩な妄想シーンも映画の見どころのひとつ
  • ひねくれものでちょっといじわるな三人兄妹弟の末っ子・和正
  • 映画『欲動』CS放送の映画・チャンネルNECOで放送
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