7月7日(木)より、日本テレビ系にてスタートする新ドラマ「遺産相続弁護士 柿崎真一」。本作に出演する三上博史、森川葵が取材に応じ、現場での様子や見どころなどを語ってくれた。
横浜の街を舞台に、遺産相続問題を専門に扱う弁護士・柿崎真一(三上)が、型破りな方法で故人の遺産を巡るトラブルを解決していく同ドラマ。柿崎は弁護士でありながら、闇金に膨大な額の借金があるという破天荒な役柄で、「金になりそう」と見るやさまざまなトラブルに首を突っ込んでいく人物だ。
そんな「性格的には自分と正反対」という男を演じる三上は「平日の夜だし、ガッツリ見るというよりも、ゆったり楽しめるドラマかなと台本を読んだ時に思いました。
僕はしばらくシリアスな作品が多かったから、力を抜けるところは思い切り抜いて、思い切り悪ノリできるかなと(笑)。本番で緊張なく悪ノリできるように、普段から下ネタばっかり言っています(笑)」と、柿崎の役柄を楽しみながら演じていることを明かした。
一方、森川が演じるのは、柿崎の部下である新米弁護士の丸井華。華はとある事情からお金に対する強い執着があり、お金のためならボスの柿崎も平気で裏切ることもあるしたたかな役どころだ。
森川は「(今日の衣装を)見ていただいたら分かる通り、華ちゃんは格好がかわいくて、『お金、お金』って言っているのは洋服や自分の好きなモノに使いたいからだと思いますね(笑)。
天然っぽいところもあるんですけど、お金が絡んでくると『こう動いた方がいい』『こうしましょうよ』って自分から先生(柿崎)に訴えていく。おバカだけど、頭の切れる女の子みたいなイメージで演じています」と、自身の役柄について語った。
クランクインから数週間がたち、すっかり打ち解けた初共演の2人。森川は「話し掛けてくれたり、寝ちゃったりすると頭をポンとされたり、三上さんからコミュニケーションを取ってくれて、すごく楽しく2人でやっています」と気さくに接してくれる三上に感謝する。
とはいえ、当初は若干ビビってもいたようで、森川が「もっと話し掛けにくくて、自分の世界がある方かなと思ったんですけど…」と明かすと、三上は「努力してる(笑)」とすかさずツッコミを入れ、息の合ったところを披露。
続けて、森川が「『好きなモノは何なの?』って聞いてきたり、みそおでんの話題をワイワイ話したり、面白い方だなって思いました」と印象を語ると、三上は「森川に言われたくない(笑)」と切り返し、笑いを誘った。
そんな森川の印象を聞かれ、三上は「もうちょっと良い年の女優さんが来てくれると思ったんですけど…(笑)」と冗談を言い、場を和ませる一幕も。
撮影の合間のコミュニケーションは芝居に大きく生かされている様子。森川は気負わず、積極的に芝居に挑んでいるという。三上は「(森川は)伸び伸びやっていますよ。意外と小ネタ、小芝居が好きだよね? いろいろ小ネタを考えてきてくれるんですよ。
持ってきたモノにとらわれず、現場でも『これもできる。あれもできる』ってどんどんアレンジしてくるから何が出てくるのか楽しみ。僕はそういうのはOKなので…(笑)」と、貪欲な森川との芝居を楽しんでいることを明かした。
森川も「本当に伸び伸びやらせてもらっています(笑)。私がいろんなことをしても、どんどん受け入れてくださるから、いろいろチャレンジができてすごく楽しいです」と女優として有意義な時間を過ごしている様子。
また、三上は「毎回いろんなゲストが来てくださって、その人たちが生き生きと芝居できるようにアイデアを出しながらやっています」と、いい作品を作るため最善を尽くしていることを明かした。
このドラマの最大の見どころは、遺産相続を巡る争いの予想も付かない結末。遺産の価値はお金ではあるが、柿崎は故人の“思い”をくみ取り、遺産に隠された本当の価値を見つけ出していく。
三上は「現実的に言うと“思い”って残し切れないところにドラマがある。本当に残したい物ってなかなか残せず、伝えられずに忘れられていくことがすごく多いと思っていて…。
今回のドラマでは、そんな“思い”をどんどん拾い上げていく。柿崎は依頼された物だけではなく、いろんなところから嗅ぎ取って、耳を澄まして、故人が残したい物を届けるべき人にちゃんと届ける。
一番残したい、届けたい相手に渡すことって恥ずかしいから、隠れていたり見えなかったりするんだけど、柿崎はそれを拾い出す、取り出す能力がある。その能力があるのはなぜかを考えると、柿崎はここまで生きていく上でいろんなことがあったんだと思う。簡単に言うと、人が好きなのかもしれないですね」と見どころについて語った。
三上と森川の役柄は一癖も二癖もあるが、周りも一筋縄ではいかない人たちばかり。柿崎と付かず離れずの大人の関係の美人歯科医・水谷美樹役は酒井若菜、柿崎の借金を回収する闇金会社の社長・河原井正は豊原功補が演じる。
三上は「今回のドラマは街の中のコミュニティーで動いている話でもあって、いろんな人が出てくるんですよ。柿崎は癖がある役柄ではあるんですが、その街に暮らしているレギュラー陣は僕たち以上に強烈で。人生の道を外したってわけじゃないけど、生活感があって、生きているって感じの人たちがいっぱいいて、その中に僕らがいる」と個性的な脇役にも注目してほしいことを訴えた。
最後に、見どころを含めて視聴者にメッセージを。三上は「気楽に見られて、最後には何かが気持ちよく残って、そのまま就寝することができる作品になっていると思うので、気楽に見ていただけたらなと思います」と、笑いあり涙ありの展開をアピール。
森川は「緩い気持ちで見てもすごく面白いんですけど、遺産相続に関するストーリーがしっかりしているんですよ。意外と胸にグサっときて、ホロリとくるドラマだと思っているので、これを見て、将来自分の遺産をどうしようかなって考えたり、何かのきっかけになったりしたらいいかなと思います」と語った。
7月7日(木)放送の第1話では、柿崎と華が仕事につなげようと資産家・山岸(螢雪次朗)の告別式に参列。そこで二人は、山岸の娘・倫子(紫吹淳)と山岸の後妻・淳子(奥菜恵)が言い争う場面に出くわす。
柿崎が遺産相続専門の弁護士と知った淳子は、柿崎の事務所を訪れ、遺産を相続する権利があることを立証するよう依頼。だが、淳子は山岸が亡くなる6時間前に入籍したという“6時間妻”だった。華は淳子を「遺産目当ての女」だと悟り、柿崎に依頼を受けないよう進言するが、柿崎は引き受けてしまい…。
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