岡田惠和の朝ドラ「ひよっこ」ヒロインは有村架純に!
来年度(平成29年度)前期「連続テレビ小説」のヒロイン&脚本家発表会見が6月29日、東京・NHKにて開催され、タイトルが「ひよっこ」に、ヒロインを有村架純、脚本を岡田惠和が務めることが発表された。
「連続テレビ小説」96作目となる本作は、岡田のオリジナル作品。'60年代の高度経済成長期の日本を舞台に、茨城の北西部で生まれたヒロイン・みね子が、帰ってこない父親を探して集団就職で東京に上京し、父を探す中でさまざまな試練を乗り越えていく物語だ。
岡田の朝ドラ執筆は「ちゅらさん」('01年)、「おひさま」('11年)に続きこれが3作目となる。岡田は「3回目の朝ドラを書かせていただくことになり『朝ドラのことがどれだけ好きなんだ』という感じです(笑)。朝ドラを書く作業は好きで、月曜から土曜まで半年間登場人物たちをじっくり描いていけるドラマというのは他にはなかなかないので、日本に朝ドラがあって良かったなと思います。視聴者に、いとおしいと思っていただけるドラマを目指していきたいと思います」と意気込んだ。
今回、有村のキャスティングは岡田の熱烈なラブコールによって実現したそう。岡田は「企画するころから『有村さんでやりたいんです』『有村さんで大丈夫ですかね』と言い続けて、それが実って良かったです。第1話のファーストシーンから最終回まで頑張っていただきたいと思います」と、朝ドラとしては異例の“子役なし”を宣言した。
そんな岡田からのラブコールを受けた有村は、出世作でもある'13年の朝ドラ「あまちゃん」以来2度目の出演。「3年前、『あまちゃん』という作品で初めて朝ドラに出させていただいた時にこのような会見に出席致しましたが、その時とは180度違う気持ちでこの場に立っています。私が参加させていただいている作品で、また皆さまに新しい風を吹かせていけたらいいなと思います」とコメント。
また、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」('16年、フジテレビ系)で共演し、現在放送中の「とと姉ちゃん」でヒロインを務める高畑充希について聞かれると、「朝ドラをやりながら“月9”をやってという信じられないスケジュールでやられていたとき、『現場が楽しい』とおっしゃられていて、どんなに体がつらいときでも現場が楽しければ乗り切れるのかなと思いました。これからまたアドバイスをもらえたらいいなと思います」と、同じ“朝ドラヒロイン”としての再会を心待ちにした。
制作統括の菓子浩氏は、2人の起用について「岡田さんの手にかかるとはっとするせりふの連続で、ドラマの中の人物が生き生きと描き出されます。ヒロインを演じる有村架純さんについては、モチーフがないヒロインというのを演じていただくときには、透明感があって力強いヒロインじゃないと難しい、と岡田さんと話していて、引き受けていただきました。新しい有村架純をお見せできると思います」と自信たっぷりに語った。