「真田丸」松岡茉優ついに参戦!『パンチあります』

2016/07/02 06:01 配信

ドラマ インタビュー

「真田丸」7月3日(日)放送についに松岡茉優演じる春が登場!(C)NHK

三谷幸喜脚本、堺雅人主演の大河ドラマ「真田丸」。7月3日(日)放送では、かねて“信繁の正室”として予告されていた春役の松岡茉優が初登場する。すでに次回予告では登場シーンが公開され、ネットでも盛り上がりを見せている。そんな松岡を直撃し、気になる春のキャラクターや現場でのエピソード、そして三谷作品への思いを聞いた。

――初の大河出演ですが、現場の雰囲気はいかがですか?

現場の皆さんが作り上げているチームワークに毎日感動しています。セットの作り変えがあったり、俳優部が監督と話し込んだりして時間が押していても、ピリピリしたムードがまったくないんです。それぞれがそれぞれの仕事に敬意を払っているのだな、とクランクインのときから感じていますし、堺さんが先頭に立って、そんな現場を引っ張ってくださっているなと思います。

――初登場回の放送が迫っていますが、今のお気持ちはいかがですか?

楽しみと緊張となら、楽しみの方が大きい気がします。初登場は、春という名前にふさわしくピンク色の着物、それにお花を持って登場ということで、これ以上キラキラした登場はないかなと思っています。

お花もすごくかわいらしいものを用意していただいて、昼間の設定ですから木漏れ日も降り注いで…これでキラキラ感が出なかったら、お花のせいでも着物のせいでもなく、私のせいです(笑)。

――春のキャラクターはどのように捉えていますか?

真っすぐなように見えて、いろんな角度から物を言う女の子です。表に出てくるのは先なので、まだ言えないことも多いのですが、初登場のシーンだけで彼女のキャラクターを思い描くと、かなり意表をつかれるような…ちょっと違う顔があるんです。私自身は、春があまりにいい子に見えるので、「三谷さんの書かれる女の子が、こんなに真っすぐなはずはない!」と思っていましたが(笑)。

お義母さまとなる薫さん(高畑淳子)を筆頭に、きりちゃん(長澤まさみ)、梅ちゃん(黒木華)と、これまでもパンチの強い女性が多く登場してきた「真田丸」ですが、「春もそこに参戦させてください」という気持ちです。彼女たちにも、ある意味負けない部分があると思います!

―― 一緒のシーンが多いと思いますが、信繁のことは、どんな夫として捉えていますか?

“よく人を見てくれる”ということを、堺さんと信繁さんに共通して感じています。私がインした日、堺さんは私が考え込んでいたのに気付いて、「分からないところありましたか?気持ち悪いところないですか?」と聞きに来てくださったのですが、信繁さんも春ちゃんの一挙手一投足に気を配ってくれているなと思う場面が多々あります。

――撮影が進んでいますが、堺さん以外の共演者の皆さんとは打ち解けられましたか?

春が真田家の一員として迎えられるシーンを撮ってから、春と一緒に一歩ずつ一歩ずつ、「真田丸」に漬かっている感じがしています。それまでは、どなたかが話している背景でお芝居をするときに、周りの皆さんとコミュニケーションが取れていなかったのですが、この前はおこうさん(長野里美)と「裏で、こうしていようよ」という話もできて、少しずつ「真田丸」入りを果たせているのかなと思います。

――撮影中に印象的だったことはありますか?

皆さん、“消え物”(撮影で使われる料理など)を、とても楽しみにしていらっしゃるんです。「私これ狙ってる!」「私はこれ!」と言いながら、本当に女学生みたいにおっしゃっているのは、もちろん大先輩方ですが、かわいらしいなとも思います。一緒に「私、これが好きです」と言っている時間が幸せですね。それにすごくおいしいんです。

――きりとは、のちに信繁の正室・側室という間柄になりますが、春ときりの関係性はどうなると思いますか?

これから三谷さんがどのように描かれるかは分かりませんが、初めてきりちゃんと一緒のシーンを撮影したときに、現場の皆さんが「きりちゃん、大人になったね!」とおっしゃっていたんです。それがすごく印象的でした。視聴者の方から見たきりちゃんって、やはり破天荒というか天真らんまん過ぎるイメージだと思いますが、年下の春ちゃんの前ではお姉さんというか、とても大人らしいんですね。

それに、きりちゃんは信繁さんをずっと陰で支えていた人なので、彼女から「(信繁と)お似合い」と言ってもらうシーンは、春ちゃんとしても私としても心からうれしかったです。ある意味“(夫の)母親に認めてもらう”のに近いかもしれません。そういう関係性はここから大きく変わらないんじゃないかなと想像しています。

――出演が発表されたときのコメントでも「三谷作品に出たかった」とおっしゃっていましたが、そう思われたきっかけは何ですか?

三谷さんの作品、特に映画はほとんど見ていて、一番好きなのが「ラヂオの時間」(’97年)です。作中の「その作品に関わったすべての人と、それを聞いたすべての人が満足できるものがいつかはできるはずだ」というせりふがずっと心の中に残っていて、私もそんな作品をいつか作りたいなと思っています。

それに、私が’95年生まれなので、「ラヂオの時間」とはある意味“同年代”なんです。自分と同じくらいの時期に生まれた映画を見て、当時生まれたばかりの私が、今、作中の人々と同じことを思えるというのはすごくすてきなことだなと思います。

まだ三谷さんとはお会いできていないので、これを機に三谷ファミリー入りができるように、お会いする機会があれば全力でプロフィルを持って行きたいと思います!(笑)

――最後に、作中で春の“ライバル”を挙げるとすれば誰ですか?

うーん、すべての女性ですかね(笑)。これまで視聴者の皆さんに愛されてきたお義母さま、きりちゃん、梅ちゃん、信繁の側室となるたか(岸井ゆきの)も含めて、春自身は「全員がライバル」と思っているようなタイプだと思います。私も彼女と一緒に、「(共演の女性)全員がライバル」というつもりでやっていこうと思います!

関連番組