'06年に「この恋愛小説がすごい」で1位に輝いた、島本理生の恋愛小説「ナラタージュ」が映画化され、嵐の松本潤が主演を務めることが決定した。ヒロインを有村架純が演じ、'17年秋に全国公開される。
原作者の島本は「第25回野間文芸新人賞」を最年少で受賞しており、本作「ナラタージュ」は彼女が20歳のときに執筆した禁断の恋を描く恋愛小説。本作に出会ってから長年にわたって映画化を熱望し、企画・構想を温めてきた名匠・行定勲監督がメガホンを取る。
高校教師と生徒として出会った二人が時を経て再会した後、決して許されないが、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちるという物語。まばゆいばかりの二人の思いが放つ光と、思い合うほどに濃くなる純愛の陰影を、同時に紡ぎ出していく。
松本が主人公の許されない恋に悩む高校教師・葉山貴司を演じ、有村が葉山を全身全霊で愛する工藤泉に扮(ふん)する。
【松本潤コメント】
行定監督がこの映画で描きたいと仰ったテーマに強く共鳴し、撮影に参加させてもらっています。恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うモノだと思います。でも人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるモノだと信じています。有村さんと一緒に、清らかであるのと同じほど、苦しい心模様を表現していきたいです。キャスト含む、全スタッフ一丸となって頑張ります。
【有村架純コメント】
映画「ナラタージュ」に出演させていただくことが決まり、出演が決まってからとても楽しみにしていました。新しい環境での撮影に「刺激的な夏になる」と感じております。この作品は普遍的な愛を描いていきます。大人とか子供とか関係なく一人の女性として一人の男性に愛を注いでいくのですが、そのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います。見終わった後に皆さんの心に何か残せるよう、キャスト、スタッフみんなで精いっぱい頑張ります。
【行定勲監督コメント】
心憂い男と女の深淵を描いた島本理生さんの原作小説を手にして10年、念願の企画が始動します。不確かな愛に揺れる二人を松本潤さんと有村架純さんに狂おしく演じてもらうことに私自身、胸が高鳴ります。恋することがこんなにつらいのならしなければ良かったと思えるような、恋愛映画の金字塔を目指してスタッフ・キャスト一丸となって挑みたいと思います。
【島本理生コメント】
私にとって「ナラタージュ」は、思春期の恋愛の全てを書いた小説でした。青春は決して明るいものではなく、むしろ孤独な季節だからこそ、主人公たちは恋をせずにはいられなかったのだと思います。刊行から10数年たった今、行定監督の手によって、最高のメンバーで映画化するとの知らせを受けて、大変興奮しています。イチ映画ファンとして完成が待ち遠しいです。
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