注目俳優・成田凌「格好いいせりふに注目してください」
NHK BSプレミアムで放送中のプレミアムよるドラマ「ふれなばおちん」(毎週火曜夜11:15-11:45)は、小田ゆうあの同名コミックを長谷川京子主演でドラマ化した“主婦の純愛”ドラマだ。
平凡な日々を送っていた主婦の夏(長谷川京子)が夫・義行(鶴見辰吾)の部下・龍(成田凌)と出会い、恋に落ちていく姿を描く。劇中でも目が離せない役どころであり、今注目が集まっている若手俳優の成田凌に、今作に懸けた思いや見どころを聞いた。
――あらためて今回演じた役どころについてお聞かせください。
プロの役者を目指しているけれども、劇団員としてくすぶっていて、生活のために派遣社員として働いています。
ただ派遣社員であっても、役者を目指しているだけあって、ちやほやされていて。龍はそういうモテるってことに慣れている人ですね。
――実際に演じてみていかがですか?
楽しかったです。周りから「格好いい」って言われたり、ましてやちやほやされたことがなかったので。高校の時の友達に会うと、「(僕が今こうしていることが)不思議な感じがする」って言われるんですよ。むしろみんなを“笑わせる担当”みたいなポジションだったので。だから龍がモテてるシーンは、「何これ楽しい!」って思わず言っちゃいました(笑)。
――役作りはどんなふうにされましたか?
最初に原作を読んだのですが、原作を愛し過ぎても良くないなと思って、先入観を持たないためにも台本にあることと周りの人を信じて演じました。
僕なりに龍という人間を愛してもらえるように、龍という役を生きたつもりです。
――プロデューサーや監督からアドバイスや要望はありましたか?
僕の年齢と龍の年齢の差という問題があったので、監督からは「“大人の笑顔”でいてほしいから、笑顔を研究しておいて」って言われて、「“大人の笑顔”って何だろう?」って最初は分からなかったので、いろんな作品を見て考えました。考えた中で“大人の笑顔”は、優しさと余裕があるってことが分かって。綾野剛さんを参考にさせていただいたんですけど。あと、しぐさにスピード感が出ると若い印象になってしまうので、ちょっとした間を持たせたりして、鶴見さんは常にそんなふうに演じていたので、勉強になりました。
――演技について演者さん同士で話すことはありますか?
カメラへの映り方とか、動きについて話すことはありましたけど、演技についてはないですね。何か迷ったら常に監督に相談していました。
――演じられる役は、撮影現場で作っていきますか? それともご自身の中で作ってから撮影現場に行きますか?
普段はせりふだけ頭に入れて撮影現場に行くことが多いのですが、今回は割と(自分の中で)固めて(撮影に)入りました。
でも誰かを相手にせりふの練習とか、そういったことは一切しません。自分の中で考えて想像するという作業だけですね。
――演じる上で大変だったことはありますか?
ある程度の緊張感はありましたけど、先輩たちが作ってくださるいい空気感と優しいスタッフさんたちに囲まれながら、楽しく過ごせたので大変なことはありませんでした。
――龍を演じて共感できる部分はありましたか?
感情の部分で共感はしますけど、でも僕はいきなりキスしたりハグしたりはしないですね(笑)。
あと、共感ではないのですが、龍のストレートな言葉がすごく格好良かったです。いっぱいあるので、このせりふって絞れないんですけど(笑)。
――見どころをお聞かせください。
考えることがたくさんある作品だと思うし、切なくて心が痛む部分もあるのでそういう部分も見てほしいです。それと、龍の格好いいせりふにも注目してください!
――最後に今後どんな役に挑戦したいか、お聞かせください。
すさんだ役とか、人殺しの役とか、せりふがあまりない役とか、これまで演じたことがない役、常に新しいことに挑戦していきたいです。
「成田凌はこういうイメージ」って思われたくないし、どんな役でもできるようになりたいし、同性に好かれるような役者になりたいです!
毎週火曜夜11:15-11:45
NHK BSプレミアムで放送中