大野拓朗が終戦ドラマ会見で涙「本当に大変だった…」

2016/08/04 19:12 配信

ドラマ

会見に登壇した大野拓朗と竹中直人(左から)

NHK BSプレミアムで8月15日(月)に放送される、終戦企画ドラマ「ラスト・アタック~引き裂かれた島の記憶~」の試写会・取材会が、8月3日に東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、主演の大野拓朗竹中直人が登壇した。

本作は、太平洋戦争中、アメリカ軍に占領された沖縄・伊平屋島を舞台に、軍人であることを隠して島民として暮らす飯井敏雄(大野)が、島民や米兵と交流する中で生まれる葛藤を描く物語。

本作で大野は中学校以来となる丸刈り頭を披露した。「出演が決まってから早く丸坊主(頭)にしたいと思っていました。坊主にしたらあらためて気が引き締まり、演技する上でもすごく坊主に助けられました」と振り返る。また、『坊主の方が格好いいね』と言われるのでラッキーです」と笑みを見せた。

また、試写を見た大野は「撮影当時の大変だったこととかをいろいろ思い出しました。沖縄でずっと悩んでいて…(演じる飯井敏雄役の気持ちになって)『生きていていいのかな』と。それが一つの作品になって感無量です」と涙を流した。

その隣で、飯井を見守る東江慶栄役の竹中は「私は沖縄に遊びに行ったような感じです。何をしたのか全く記憶がない(笑)」と大野と対照的な発言をして会場を笑わせた。

そして「子供のころからセミが好きで、クマゼミの声に追い立てられるように公民館に毎朝ご飯を食べに行っていました。『何て遠いところに来てしまったんだろう…』と、ロマンチックでした。帰る時には泣きそうになりました」と楽しんだ様子。

大野は竹中との共演について「本当に楽しかったです。演技の中で想定外のことが起こっても全部包み込んでくれました。ものすごく楽しくて、うれしくて、すごく勉強させていただきました」と語る。

竹中も「大野君の佇まいの美しさに圧倒されました。一人の軍人というよりも、悩んでいる青年を演じた大野君を愛してしまったおじさんの役です(笑)。ずっと見詰めていて…。だから大野君と離れるシーンの時は寂しくてね…。本当にいい役者さんと出会えて良かったです」と大野を絶賛。

大野は「まさに終戦記念日に放送されるドラマです。多くの方にぜひ見て欲しいです」とアピールした。

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