「真田丸」寺島進が岩櫃城へ『1話から撮り直すか!』
大河ドラマ「真田丸」(NHK総合ほか)で真田昌幸(草刈正雄)の家臣・出浦昌相を演じる寺島進が、岩櫃城のあった群馬・東吾妻町を訪れた。岩櫃城は出浦が最後の城代を務めた城で、出浦の“400年ぶりの帰城”の実現に、東吾妻町は興奮に包まれた。
かつて真田家が支配した“沼田領”にあった岩櫃城、名胡桃城、沼田城の城下では、8月3日から8月5日まで開催されている「沼田まつり」と連携して、「真田丸」出演者が登場するイベントを実施。8月3日には吉田羊が沼田まつりのパレードに参加、8月4日には山本耕史と小林隆が名胡桃城跡(群馬・みなかみ町)を訪ねていた。
寺島は、出浦が岩櫃城の城代を務めていた頃の居館跡だという「出浦渕(でうらぶち)」へ。ボランティアガイドの真田氏歴史研究会・片貝正明会長から、「出浦渕は上田と沼田を結ぶ真田道と呼ばれる街道の要所に位置し、出浦さんが街道の主要ポイントを抑えていたことが分かります」と詳しい説明を受けた。
当時に思いをはせた寺島は「本当に出浦さんがこちらに居を構えていたと思うと、思わず手を合わせてしまいました。こちらに着いた時、出浦さんの顔がふっと頭に浮かんできました。出浦さんが迎えてくれている気がする。さぁ、第一回目から、撮影し直そうか!?(笑)」と冗談を絡めつつ感想を語った。
また、出浦渕前の旧真田街道を歩きながらも「本当にここを訪ねたかった。ようやくこの地に立てて、すがすがしい気分です」と、感動は尽きない様子だった。
さらに、寺島は岩櫃城が建っていた岩櫃山の断崖絶壁を見学。「真田丸」では、この雄大な岩櫃山がオープニングの背景映像に使われるなど注目を集めている。寺島は、「無の境地ですね、神聖な雰囲気が伝わってきます。まるで、墓参りにきたような、懐かしい気分になります」と神妙な表情を見せた。
その後、寺島は、東吾妻町で開催された「岩櫃サマーフェスタ」に参加。会場では“最後の城代”の帰城を待ちわびた地元の人々が大歓声で迎えた。寺島は、約200人が参加した仮装行列(武者・忍者行列)の出陣の発声を行い、岩櫃城温泉センターでは「信州上田真田陣太鼓保存会」の演奏をバックに、行列を迎え入れた。
400人以上の来場者が集まったトークイベントは、寡黙な出浦とは対照的に、ジョークも織り交ぜて会場を沸かせる。だが殺陣のシーンに話題が及ぶと表情を引き締め、真剣なまなざしで刀に懸ける思いを語った。
出浦といえば、8月7日(日)放送の第31回では、本多忠勝(藤岡弘、)との大立ち回りも描かれる。寺島は、「藤岡さんも肩に力が入っていて、大変な撮影だったんです。丸一日かけて撮ったので、あまりカットされていないことを期待したい。ぜひ楽しみにしてほしいです」とアピールした。
夕方からは、寺島の乾杯の発声で“忍ビアガーデン”が開催され、寺島と来場者たちは生バンドが奏でる「真田丸のテーマ曲」をアレンジしたジャズに酔いしれた。
毎週日曜夜8:00-8:45ほか
NHK総合ほかで放送中