柳楽優弥 まりぶ役を「僕の性格が(宮藤官九郎さんに)バレバレだな」

2016/08/10 11:30 配信

ドラマ

「ゆとりですがなにか」のまりぶ役で第89回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演男優賞に輝いた柳楽優弥撮影=横山マサト

'16年4月クールに放送されたドラマ「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)で、道上まりぶを演じた柳楽優弥が、第89回ザテレビジョン ドラマアカデミー賞において最優秀助演男優賞を獲得。まりぶは、「おっぱいいかがですか~!」という登場からインパクト大で、見た目のチャラさとは一転、核心をつく名言も多く、“ゆとりモンスター”と呼ばれた山岸(太賀)を撃破したときには、「まりぶ、かっこいい!」「最高!」と話題にも。物語をかき回す難しいキーパーソンながらも、「脚本の素晴らしさだと思いますが、全くやりづらさがなかった。僕の性格が(宮藤官九郎さんに)バレバレだなって思いましたね」と照れ笑いする彼にドラマを振り返ってもらった。

――最優秀助演男優賞、おめでとうございます。インパクトの強い役でしたが周囲からの反応は?

やっぱりドラマってリアルタイムに反応があるので、友人や先輩から声を掛けていただけてうれしかったですね。仲良くさせていただいている小栗旬さんや綾野剛さんが、「まりぶ最高」とだけ書いてメールをくださったこともあって(笑)。ずっといい作品を作り出してきた30代の俳優の先輩方から、そう言ってもらえたのはやっていて良かったなと思います。

――まりぶといえば、“おっぱい”という単語が多かったですが

どうやって「おっぱい」と言おうかなと思いましたね(笑)。いやらしく聞こえないようにしたいなと思ってました。だけど、まりぶは本当にいいセリフがたくさんあって、一つ一つを伝えられたのは達成感があります。

――今回は特に、同世代のキャストが多かった現場ですね。

今まで、あまり同世代と共演する作品がなかったので、心強かったですね。普段から作品について話せるし、ただ仲良しというわけでもなく、相乗効果ができる関係だったのですごくいい関係でした。3人いれば怖くないっていうか、ある意味、勇気が出る関係だったなと思います。みんながみんなで意見を言い合うような、(岡田)将生くんを筆頭にみんながしっかりまとまっていました。

――作品を通してゆとり世代への印象は変わりましたか?

ゆとり世代への見方というよりも、30代や40代の僕らと違う世代の人たちを気にするようになりましたね。その世代の人たちと比べて、ゆとりが何が違うのかとか、自分たちの世代を客観的に見るというか。ここ何十年かの、世代の歴史を気にするようになったっていうのはありますね。

――この世代は面白いな、とかはありますか?

うらやましい世代は50代。楽しそうじゃないですか? だから若いうちに大変なことを経験すれば、大変だった分50代以降相当楽しいことが待ってると思いますよ(笑)。「若いうちの苦労は買ってでもしろ」というのはゆとり世代に向けられた言葉じゃないのかな。

――最後に、ファンの皆さまにメッセージをお願いします。

撮影現場が本当に楽しかったですし、賞とかそういうことを考えてもなかったので「そっか、ドラマも賞あるんだ」って興奮してます。賞もらえるってうれしいですよね。「いいお仕事しました」ってことですよね? この賞を原動力にして、さらに上を目指していきたいなと思います!

やぎら・ゆうや='90年3月26日生まれ、東京都出身。A型。主演映画「ディストラクション・ベイビーズ」が公開中。'17年放送の大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK総合ほか)にも出演

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