現在公開中の映画「劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間」に、ヒロインの月村アカリ役で出演している大沢ひかる。今作は昨年10月からテレビ朝日系で毎週日曜朝8時に放送されている「仮面ライダーゴースト」ワールドの集大成とも呼ばれるものだ。18歳の誕生日に命を落とし、期限付きでこの世に戻ってきた主人公・天空寺タケル(西銘駿)が迫られた究極の選択とは? そして、彼をずっと見守ってきた幼なじみのアカリは……。映画でのエピソードや「ゴースト」への思い、撮影を通した自身の変化などについて直撃した。
――映画の撮影はどんな思いで臨まれましたか?
いろんな思いが詰まった作品だったんですけど、演じているときは「なるべく肩の力を抜いて、本編(ドラマ)の延長線上のつもりで」ということを心掛けていました。力み過ぎない方がいい表情ができるというのはこの「ゴースト」の中で学んだことの一つだったので。とは言え、意識すればするほど力が入りやすくなっちゃうんですけど(笑)。でも完成した映画を見たときに自分の中ではうまく調整できているなと感じるところもあったので、その部分は成長できたかなと思います。
――アカリがタケルに激しく感情をぶつける場面も見どころの一つです。
本編でも自分の意見をズバズバと言える子ですけど、映画ではそれがもっと強くなっているというか。監督が2人の幼なじみ感をすごく大切に描いてくださいました。特にある決意をしたタケルをアカリが止めようとするんですけど、その手が振りほどかれてしまい……というシーンがすごく印象に残っています。気持ちを込めすぎて、ここぞとばかりに大声で叫んでいましたね(笑)。編集されて完成した映像もとてもキレイな演出をしていただいていて、お気に入りのシーンです。皆さんにも感動して涙を流してもらえるものになっていると思います。
――ドラマ撮影も含めて約1年以上「ゴースト」に携わってこられましたが、改めて大沢さんにとっての“アカリ”は、どういう存在?
アカリは芯が強く、決して自分の意志がブレない子。反対に私は何かを始めたり挑戦したりしても中々長続きしないタイプなので、彼女のカッコいい姿勢にすごく憧れを抱きました。あと私は人見知りの部分もあって、最初は現場でも自分の感情をうまく出せていなかったんです。でもアカリを通して思いを率直にぶつけることの大切さに気付き、徐々にオープンな人間になっていけたと思っています。周りの方に自分を知ってもらえないのってやっぱりもったいないなと思うので、彼女の強さを見習って、これからもなるべく自分らしさを貫き通していきたいです。
――具体的にいつ頃から変われるようになったんですか?
撮影に入って半年を過ぎたあたりからでしょうか。その頃から少しずつ自分の殻を破って監督やキャストと積極的にコミュニケーションが取れるようになったと思います。というのも物語が後半になるにつれて人数が多いシーンが増えていって、監督の演出というよりも自分たち自身で話し合ってお芝居をしなければならない場面が増えたんです。その中でいつしかこう動きたい、こうしてみたいという事を積極的に告げられるようになったし、周りの意見も聞いてまとめるような役回りを担えるようにもなれたというか。本当にいつも皆さんに助けられているなと思う現場だったので、その思いをちゃんと伝えられるようになったのは大きな変化だと思います。残りの撮影もこの関係性を大切にして、大事に演じていきたいです。
――これからの活躍がますます期待される大沢さんですが、今後一番磨いていきたい部分は?
素敵な大人の女性になりたいです。10代の頃はどちらかというとスポーツに励んでいて、ファッションやメイクなどにほとんど関心を持って来なかったので。今はもう21歳で来年には22歳……確実に大人になれるように、きちんと勉強してキレイを磨きたいです。もう今はホント、現場に来る時の格好がすごいですからね。選ぶ基準がとにかく動きやすい服! とか、汚れてもいい服! とか(笑)。
――役どころもそういう大人な女性を演じてみたい?
そうですね。そういう方向性にシフトしていけたらいいなと思っています。今は「とにかく元気!」という役どころの方が多いので、大人でミステリアスな感じの役どころにも挑戦してみたいです。
――楽しみですね。
はい。うまく大人の女性になっていけたらいいなと思います。ただなにせ私、三日坊主なもので(笑)。でも三日坊主でも10回続けて行ったら、1ヵ月やったことになりますもんね(笑)? 私はこういう性格だからか、落ち込んでも一日寝たらスッキリと忘れられるタイプなんです。なかなか立ち直れない……という経験はこれまでにほとんどないですね。そんなに簡単に忘れてしまうのもあんまり良くないとは思いますが(笑)、その前向きパワーでこれからも頑張っていきます!
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