9月22日(木・祝)に全国公開される映画「真田十勇士」。公開を1週間後に控え、14日に本作の女性キャストである、くノ一・火垂役の大島優子、淀殿を演じる大竹しのぶが登壇し“真田女子会”トークイベントを行った。
天下の名将と名高い真田幸村が実は“腰抜け”の武将だという大胆な発想で、日本を代表する映画監督・堤幸彦が手掛けた本作。
本作の感想を、大島は「時代劇ってすごいなって思いました。セットがすごいんです。初めてこんなに大きなセットを組んでいる現場を見て、すごいお金かかってるなって。日本映画でも合成や技術を駆使してる映画はたくさんありますが、本作はその技術をふんだんに使って、役者と技術とスタッフと堤さんの知恵、全てを使っている映画だなと思いました。見応えがあり過ぎます!」と明かす。
一方、大竹は「大坂夏の陣・冬の陣の合戦シーンでは、本当に大変だったんだなと役者やスタッフの苦労を思うと、それだけで感動しました。私は合戦には参加していないので、堤監督から絵コンテを見せていただいたのですが、とても細かくて『これを人間がやれるだろうか?』とドキドキしながら、寒い1月の撮影を待っていて、『無事に生きて帰ってきてね』と祈っておりました」と振り返る。
撮影は昨年末からことし2月までの極寒の中で行われたが「くノ一なので軽装なんです。雪が降りそうなマイナス3度の中で撮影をしていたので、寒さはきつかったです。特に一番寒い場所と言われている御殿場での撮影だったんです」と大島が苦労話をするも、大竹は「セットは寒かったのですが、私は部屋で命令を下すだけで、苦労してないんです」と、他キャストに比べて苦労知らずなエピソードを披露し、笑いを誘った。
劇中では男性陣に混じってアクションをこなし、松坂桃李演じる霧隠才蔵へ恋心を抱く火垂役の大島。「時代劇に出演したかったので、くノ一として出演できてうれしかったです。想像していたのとは違いましたが(笑)。初めての時代劇なので、大垂髪で着物を着た淀殿のような役を想像していたのですが、堤監督から『アクションがとてもカッコイイし、動けるので、期待してます』と仰っていただいたので、とってもやりがいあるなと思いました」と語る。
縦横無尽に大活躍する十勇士は個性的なキャラクターでイケメンぞろい。理想のタイプについて、大竹は「やっぱり、松坂くん! 格好いいし、ベラベラ喋らない」と即答し、会場から笑いが。
大島は「佐助かな。中村勘九郎さん。喜怒哀楽があって、人間らしい」と言えば、「才蔵が好きな役なんだよ」と松坂推しの大竹がすかさずツッコミを入れる。しかし、間髪入れず大島も「それは(役の)火垂が!」と言い、大竹が「ひど~い!」と掛け合い、会場は大爆笑。
十勇士以外では?という質問には「せ~の! ケンブリッジ(飛鳥)さん」と声をそろえ、「全部がいい!」「体格もいいし、爽やかだし、将来性もあるし」と、女子トークに華を咲かせていた。
最後に、大島は「時代劇エンターテインメントというように、堤さんの小ネタやギャグが盛り込まれていて、時代劇としてもとても分かりやすく描かれています。歴史が苦手だったのですが、この作品を見て歴史が好きになりました。
さらに、淀殿と息子の秀頼の親子愛。火垂と才蔵の恋愛、十勇士の男の友情、いろんな情が見られます。私は、この映画を見て『十勇士、すっごい格好いい!』とずっとキュンキュンしてました。迫力がとにかくすごいです。何も考えずに素直に見てください」とアピール。
大竹は「私は違いますが(笑)、若いエネルギーがさく裂している映画なので、若さを十分楽しんでいただければと思います。エンターテインメントな作品だと思います。時代劇なんだけど時代劇じゃないような不思議な作品。役者がワンカットワンカット必死になって撮ったので、感じていただければと思います」と力強く語った。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)