田辺誠一「実は25歳まで怒ったことありませんでした」
毎週土曜に放送中の“オトナの土ドラ”「とげ 小市民 倉永晴之の逆襲」(夜11:40-0:35フジテレビ系)で、主演を務める田辺誠一に本作の役柄や見どころについて話を聞いた。
田辺は、仕事や家庭と理不尽なトラブル巻き込まれながら、敢然と立ち向かう小市民・倉永晴之を演じる。
――田辺さん演じる倉永晴之の人物像を教えてください。
あまりはっきりと物事を言えず、なるべく穏やかに過ごしたいという倉永のような人は多いと思います。僕もそうなのですが、争い事は避けていきたいという感じですよね。
でも、その人たちはその人たちなりに現代社会におけるストレスを抱えていると思います。そうしたものを小市民なりに、少しずつ跳ね返していけたらいいですね。
――特に共感できる部分はどのようなところですか?
倉永は仕事や家庭でいろいろな問題が起こるんです。よく分からない嫌がらせを受けたり、子供が学校で問題を起こしたり。でも、そういうのってあるところまでは「まだ大丈夫じゃない?」みたいな感じで、何となく収めようとしちゃうんですよね。男の人の性質なのかもしれないですけど…。
“事なかれ主義”ってわけじゃないんですけど、自分が出ていかなくてもどうにかなるんだったら「あんまり出ていきたくないな」みたいな感じは僕にもあります。
――倉永は自身に降りかかる不条理に対して次第に“キレ”ていきますが、田辺さんもつい“キレ”てしまうことはありますか?
僕、実は25歳くらいまで怒ったことがなかったんですよ。人に対して怒るなんていう感情を持っていなかったんです。親に対する不満とか、部活の先輩の不条理に対する反抗心はあったんですが、怒りの気持ちを表に出して相手にぶつけるってことをしたことがなかったんです。
でも、25歳くらいの時に本当に嫌なことがあって、その時に「もう我慢できないな」と思ってばーっと相手に言いました。声も小さく、震えていましたが(笑)。第1話では、まさに同じようなシーンがありました。
――倉永が勤める市役所の「市民相談室」のお仕事をどう思われましたか?
大変なお仕事だなと思いました。ひどい事を言ってくる人もいるみたいなので。ただ、本当に困っている人がいて、そうした人の仲介をすることもできるので、そういったやりがいのある仕事でもあると思いました。
――主演としての意気込みをお聞かせください
全体をもっと見たり、皆さんがやりやすいような環境を作るというスキルをいつも以上に身に付けていきたいです。そして、物語の真ん中に立たせてもらう以上は、周りの皆さんと一緒にぶつかり合いながら面白いドラマにしたいです。
――では、最後に見どころをお願いします。
このドラマでは、3分に1回のペースでいろいろな問題が起こります。1つ1つの展開が本当に早く、まさにジェットコースターのような感じです。そんなありとあらゆる難題に倉永はどう立ち向かっていくのか、予想もしない大逆転劇を週末の夜に楽しんでいただければと思います。
毎週土曜夜11:40-0:35
フジテレビ系で放送中