映画「Lーエルー」いよいよ今週公開! 広瀬アリス&古川雄輝ら出演者が勢揃い
11月25日の映画公開に先駆け、11月6日に完成披露試写会が都内で行なわれた。その試写会の後に登壇したのが、広瀬アリス、古川雄輝、平岡祐太、高橋メアリージュン、古畑星夏、弥尋、そして下山天監督の7名。集まったファンの前で開催された記者会見の模様をレポートする。
ギリギリの所を攻める暴力シーンではハプニングも
――まず下山監督に伺いたいと思います。今回音楽アルバムが国内初で映画化ということなんですが、実際コンセプトアルバムを映像化するって相当難しかったと思いますが、どういうところに心掛けたんでしょうか。
下山監督:お話いただいた時は何日も悩んで、お引き受けするかもちょっと悩みました。どうこれを形にするのか? いろんな方向はあるとは思うんですけど、自分の中では今までの方法はまったく使えないっていうのがまず一つあって。あとは映画界も音楽界も今までやったことのないまったく新しい映画作りをやらなければいけないということがあり、思い切って誰もやったことのないことをやって、観客の皆さんにもまったく新しい体験をしてほしいなと思って取り組みました。撮影も脚本もそうだと思うんですけど、完成するまでとにかく毎日が挑戦でしたね。今日こうしてAcid Black Cherryのyasuさんの思いを汲んだ“聴くロックアルバム”“読むストーリーアルバム”、そして我々スタッフ、キャストが一丸となって作りましたこの“見るビジュアルのアルバム”として、yasuさんの思いをみなさんの前で伝えられたことをすごく嬉しく思います。
――この映画「L —エル—」のヒロイン役を演じました広瀬アリスさんに伺います。非常に人気の高いコンセプトアルバムのヒロインを演じるっていうことで、最初はどんな思いだったんですか?
広瀬アリス:完成された音楽アルバムを実写化するというのは、いろんな意見があるんだろうなと、まず思いました。ただ新しい挑戦としてやりたいなあと思っていたので、撮影自体本当に楽しみにしていました。
――エルは本当に波瀾万丈で大変だっただろうなと思いますが。
広瀬:二度とこんな人生を送りたくないなと思いながら(笑)。撮影もなかなかハードでした。監督の目の前で言うのもなんですが、体力的にも精神的にもきつすぎて、ちょっと辛すぎました。ただ、だからこそ撮れたシーンもたくさんあったのでよかったです。
――古川さんに伺います。広瀬さんと共演されてみて、すぐに打ち解けたり、どんなお話をされたりしましたか?
古川雄輝:結構、お互い人見知りで。でも僕よりも何倍も人見知りなオーラが出てたので、このままだと話さずに終わってしまいそうだなと思って、楽屋でアニメの歌なんかを結構聴かれてたりしたので、「アニメ好きなんですか?」みたいな話から、お互いが好きなアニメの話をして。現場に入った時は結構集中されてるので、話しかけたら邪魔になるかなっていうのがあって、お互いセリフ以外は交わしてはいないです。
――平岡さんは今回広瀬さんとの共演で相当な役をやられていたなと思うんですが、どんな思いでやられたんでしょうか?
平岡:アリスさん、とても可哀想だなと思いながら毎日やってたんですけど、本当にアリスさんはすごく気合いの入った女優さんだなあと撮影で感じました。演技と言っても暴力シーンだったりで、そういうのはギリギリのところを攻めていかないと、本当にそういうふうには見えないので。何度か当たったことあったね。「ほんとに大丈夫ですか?」って聞くんですけど、アリスさんはいつも、「大丈夫です。もっとやっても大丈夫です(笑)」って。で、終わってまた聞いたら「大丈夫なわけないじゃないですか」って(笑)。本当に危なかったね。
――弥尋さんは広瀬さんとは前にも一度共演されてるんですよね。。今回また共演されていかがでしたか?
弥尋:普段はすごく優しく接してくださるんですけど、今回最初の撮影に入った時に、ちょうど雪が降ってたシーンで。「おはようございます」って言ったら、今まで見たことのないような顔と声で「お、は、よ〜」って言われて(笑)。それがすごく怖くて、今日も楽屋で挨拶するのに緊張したんですけど、今日はすごい素敵な笑顔で挨拶を返してくださったんで、今日ここに来れてよかったなと思います。
――古畑さんは広瀬さんと共演されてどんな印象を受けましたか?
古畑星夏:『セブンティーン』っていう雑誌では一緒だったんですけど、映像で共演させていただいたのは初めてで。現場の雰囲気とかどうなんだろうって結構不安を抱えながら撮影に入ったんですけど、アリスちゃんはたわいもない会話でもものすごく面白くしゃべってくれるんです。ギャグセンが高くて(笑)。一番ハードだったと思うし、寝てなかったと思うんですけど、アリスちゃんの明るい感じに助けられて、ほんとに撮影はものすごく楽しかったです。ありがとうございます。
――素晴らしいダンスシーンと衣装が、みなさんの印象に残ってると思いますけど、高橋さんと広瀬さん、ダンスシーンはどれぐらい練習されたんですか?
高橋メアリージュン「一週間ぐらいで。でも時間でいうと私は3番からの登場なので、ちょっとでよかったんですけど、アリスちゃんは全部で覚えるものが多かったので、アリスちゃんの方がいっぱい練習してました。
――では、映画「L —エル—」は様々な男性と出会うことによって人生が波瀾万丈になっていくっていうお話ですが、今日は男性キャストの方がお三方いらっしゃっております。ということで、オヴェスと劇団青年と元銀行員、もしもこの3人の中で一人選ぶとしたら、どの方がいいですか? 女性キャストのみなさん。
古畑:オヴェスです。一途な部分には勝てないなと思ったのと、すごい健気だなと思ったのでオヴェスです。
高橋:私も3人の中だったらオヴェスがいいですね。潔癖なところがあるので、いろんな女性と関係をもった方よりは、オヴェスのような一途にずっと愛してくれる方が理想ですね。オヴェスを外したら、すみません(ここに)いないんですけど、(成田凌演じる)パン屋の主人がいいです。
広瀬:そうですね、パン屋さんですね。オヴェスは来てくださらなかったですし、暴力ふるわれますし、お金を持って行っちゃうし、なんかやっぱパン屋さんが一番いいかなと思いますね、ごめんなさい。
――だそうですが、お三方いかがですか?
古川:現場であんまり話してないのが影響してるような気がするんですよ。一番エルにはオヴェスって言ってほしかったんだけどな。
平岡:いや、最初から分かってましたよ。
弥尋:僕もパン屋さんがいいなと。4人だったら。
――あと、アリスさんに伺いたいことがあるんですが、お兄様がこの作品に出るって決まって非常に興奮されたというか喜ばれたと聞いたんですが。
広瀬:兄が非常にAcid Black Cherryさんの大ファンでして。今日(会場に)来てるんですよね。一番最初に報告したのが兄だったので、兄の感想をすごく楽しみにしてます。今度Acid Black Cherryさんのライブに一緒に行けたらいいなと思ってます。
――最後に広瀬さんからメッセージをお願いします。
広瀬:この作品は世界観がとても独特で観ているとどんどん引き込まれていくんじゃないかと思います。そしてスタッフのみなさん、出演者のみなさん、みなさんほんとに身を削って作った作品なので、SNSなどでも広めていただけたら嬉しいです。
撮影●幸田昌之 取材・文●大窪由香
2016年11月25日(金)公開
■CAST&STAFF
出演:広瀬アリス、古川雄輝、高橋メアリージュン、平岡祐太、前川泰之、成田凌、弥尋、Mikako(FAKY)、古畑星夏、田中要次、高橋ひとみ
原作:Acid Black Cherry 4th ALBUM「L-エル-」より
脚本:下山天、阿久津朋子 監督:下山天
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝映像事業部
©2016映画「L-エル-」製作委員会
[公式サイト]http://acidblackcherry-movie-l.net/
Acid Black Cherry
[公式サイト]http://www.acidblackcherry.com/
ストーリーブック「Lーエルー」発売中
本体価格:1000円(税別) 発行:KADOKAWA
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