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羽田圭介、芥川賞受賞作ドラマ化も「本を買って」

2016/12/14 22:44

「スクラップ・アンド・ビルド」試写会に登壇した羽田圭介(左)、柄本佑(右)
「スクラップ・アンド・ビルド」試写会に登壇した羽田圭介(左)、柄本佑(右) (C)NHK

12月17日(土)夜9時から土曜ドラマ「スクラップ・アンド・ビルド」(NHK総合)が放送される。

同作は、羽田圭介の芥川賞受賞作を柄本佑主演でドラマ化したもの。

仕事を辞めて無為な生活を続ける青年・健斗(柄本)は、祖父(山谷初男)の介護を手伝うようになるが、ことあるごとに「もう死んだほうがよか」とこぼす祖父の相手をするうちに、望み通り安らかに死なせてやることが孝行ではないかと思うようになる。そこで、祖父の体を弱らせようと過剰なほどの介護をし始める。

放送に先駆けて行われた試写会には、主演の柄本と原作の羽田が登壇。

あいさつに立った羽田は「最近、新作を出したんですが、わりとプロモーションをやったのに売れてなくて。それなら『スクラップ・アンド・ビルド』を売る方が早いんじゃないかと。(試写会に)行ったほうがいいなって」と、のっけから“羽田節”全開。

続けて「だから、ドラマを見た方には、最終的に本を買っていただいて、そこで完結してほしいです」と著書をアピールした。

一方の柄本は、「現場では川野監督がいろいろと映像にこだわっていて、もうずいぶん前に撮ったのですが、1つのシーンにずいぶん時間がかかっていたなという印象が残っています。でも実際に完成した作品を見て、監督がこだわっていた部分はこれだったのか、時間をかけたかいがあったと感じました」と撮影を振り返った。

また、制作統括の谷口卓敬氏は「原作はさまざまな読み方ができる小説で、そういった奥行きがあることが魅力だと思っています」とコメント。そんな原作を脚本に落とし込む難しさを、「血のにじむ苦労があったというより、どこにテーマを置くかという点に一番ドキドキしました。これは“再生の物語”ではないか、というところから脚本を書き出しました」と明かした。

それだけに羽田の評価は気になるところだったようで、「羽田先生に初めて会って、脚本の感想を聞いた日のことは忘れもしません。『すごく良くできてますよね』という言葉に本当にほっとしました。僕らの読み方は外れてはなかったんだな、と安心もしましたし、うれしかったです」と語っていた。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

土曜ドラマ「スクラップ・アンド・ビルド」
12月17日(土)夜9:00-10:15
NHK総合にて放送

画像一覧
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  • 「スクラップ・アンド・ビルド」試写会に登壇した羽田圭介(左)、柄本佑(右)
  • 【写真を見る】主人公の健斗(柄本佑)は祖父の介護に没頭していく

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