――心境の変化となったきっかけは?
レッスンしてもらったとき、先生から「声がすごくいい。もっとうまくなれる」って言っていただいたり、活動を始めてからファンの方に「声がすごく好き」って言ってもらえたりすることで、頑張ろうって思えるようになりました。そこで自分の声に自信を持ったのが大きいですね。
――その後「BUMP!!」でデビューされて、CDが初めてCDショップに並んだときのことを覚えていますか?
よく覚えています。数年前までは自分が歌ったCDがまさかCDショップに並ぶなんて想像もつかないことだったので、現実なのか分からない感じでしたし、全く実感が湧きませんでした。CDができて、CDショップに並んだときにやっとこれから全国の人に届くんだという感じがしてうれしかったですね。
――そして'15年秋には「謎」がアニメ「名探偵コナン」(日本テレビ系)のオープニングテーマに起用されましたが、これはかなり大きい出来事だったんじゃないでしょうか?
そうですね! 私も小さい時から「名探偵コナン」が好きでずっと見ていましたから。それに、たまたまですけど、コナンの楽曲を担当すると決まる前、ブログに「コナンの主題歌をいつか担当したい」と書いていたんです。そうしたら担当できることになって!
最初にお話をもらったときは全然実感がなくて、メンバーもみんな一回固まりました(笑)。実際にテレビでLa PomPonの「謎」が流れたときは夢かと思うくらいうれしかったです。
メンバーみんなで見ていたんですけど、コナンくんのアニメーションと一緒に自分たちの歌声が流れるのは夢だったので、目標が1つかなった瞬間でもありましたし、たくさんの人に知ってもらえるきっかけとなったので、「謎」はLa PomPonにとってターニングポイントとなりました。
――「運命のルーレット廻して」も続けてコナンに起用されましたね。
ZARDさんのカバー曲でもあったので、ZARDさんのファンの方に受け入れてもらえるのかという不安もあったのですが、名曲を歌わせていただき、それがコナンのエンディングテーマになるということで、本当にうれしかったです。もっともっと皆さんに認めてもらえるように努力し、また、コナンの主題歌を担当させてもらえるように、頑張ります。
――昨年はシングルを2枚出されて、リリースイベントだけで60回くらいあって、その他のライブイベントもたくさん出られましたが、特に思い出に残るイベントは何ですか?
TIF(Tokyo Idol Festival)です。3回目の出演で、またスマイルガーデンでやらせてもらって、さらにLa PomPonの次が欅坂46さんのライブだったんです。最後に「ろっぽんぎ体操 ~愛コトバはジャンパラポン!~」を披露したんですが、サビに「けやき坂から芋洗坂~」という言葉があって。
MCでKARENが「“けやき坂”という歌詞があるので欅坂46さんのファンの方もぜひ一緒に盛り上がってください!」って言ったんですよ。正直、欅坂46さんのファンの方も多くて、どう受け取られるか分からない中で、本番直前まで言うか言わないかを悩んだんですけど、結果、皆さん盛り上がってくれて。
'17年ももっとたくさんの方に見てもらいたいですし、いずれはメインステージに立ちたいですね。
――'16年のイベントの中にはKIRIさんプロデュースのイベントもありましたが、振り返っていかがでしたか?
リリースイベントのアフターパーティーという形だったので、アットホームなライブにしたいなと。それに、リリースイベントを通して成長した自分たちを見てもらいたいと思っていたので、そこを意識してセットリストを考えました。
あと、私以外は誰もセットリストを知らないという企画をやったのですが、それはとても楽しかったですね。曲が流れた瞬間にアタフタして立ち位置につく感じが、見ていて面白かったです(笑)。
――なかなかドSですね(笑)。
それはメンバーにも言われました(笑)。「KIRIはドSだね!」って。
――そして、秋からは個人でラジオのレギュラーDJを務めていますが、一人で臨むラジオは普段と心境も違いますか?
全然違いますね。これまで個人でやる機会はなかったので、新鮮ですし、やらせてもらえてうれしかったです。La PomPonのレギュラーラジオとは雰囲気も全然違うので、勉強になることばかりです。
まだまだだとは思うんですけど、それを吸収して個人の仕事もLa PomPonを知っていただくことにつながって、全部La PomPonに返ってくればいいなと思っているので、頑張りたいです。いつもと違う環境で仕事ができるのも刺激もたくさん受けますし、もっと視野を広げていきたいので、こういうお仕事ができるのはすごくうれしいです。
――ラジオでは作詞も挑戦されましたが、作詞はすんなりとできましたか?
少し前からちょこちょこメモを付けて歌詞の素を書きためていたんですけど、作品になるのは初めてなのでとても難しかったです。でも、一緒にラジオをやっているDickeyさんからこの曲のデモをもらったとき、La PomPonとしてこういう曲調は欲しかったので、すごくうれしかったですね。
それに合う歌詞にしたいと思って必死に考えたんですけど、やはり難しかったです。
――お気に入りのフレーズはありますか?
1番のAメロの「アウェイだって そんなのI don't care ホームみたいに振り向かせるから」というところは、ファンの方からも「印象に残った」って言われるのと、自分としてもそこは思ったことを書けたので気に入っています。
昔から自分たちが対バンに強くないというのを感じていて、そう言われることもあったので、どんなにアウェイな状況でも、自分たちのパフォーマンスをしっかり見せられるようなグループになりたいなと思って自己暗示と言いますか、言い聞かせる感じで書きました(笑)。
La PomPon・KIRI(きり)
2000年8月8日生まれ。神奈川県出身。B型。
Fm yokohama84.7「BREAK IT DOWN」(毎週日曜夜10:30-11:00)に番組DJとして出演中。
グループとしては2月5日(日)、3月18日(土)に六本木Morph-Tokyoにて定期公演を行うことが決定している。