清水富美加、主演作で松井玲奈と漫才コンビ結成!?
清水富美加と松井玲奈が漫才コンビに初挑戦する映画「笑う招き猫」が、4月29日(土・祝)より公開。さらに3月からは映画に先駆け、MBS/TBSにて全4話のドラマが放送されることが決定した。
原作は女性漫才師を描く友情譚の傑作であり、小説すばる新人賞を受賞した山本幸久の人気作「笑う招き猫」(集英社文庫)。若手漫才コンビ「アカコとヒトミ」がお笑いの世界で奮闘し、挫折しながらも固く結ばれた女性の友情のもとで夢を追い掛ける青春物語だ。
清水と松井は「アカコとヒトミ」という結成5年目の売れない女性漫才師である、高城ヒトミ(清水)と本田アカコ(松井)を演じる。
また、本作の監督・脚本を務めるのは、「荒川アンダー ザ ブリッジ」「大人ドロップ」など、独特の疾走感あふれる作風で知られる飯塚健監督。
小劇場の片隅で、常連客に向けて漫才を披露する毎日を送る2人は、ある日いつもネタ合わせをしている河川敷で、ヒトミの自転車を盗もうとしている中学生を捕まえる。
そこから、初めてテレビのバラエティー番組出演が決まったり、番組出演をきっかけに大学時代の旧友と再会したり、漫才師として売れる兆しが見えてくるが、とある事件をきっかけに新たな展開が訪れるなど、ちょっと遅めの青春を迎えた2人の物語が描かれる。
漫才監修になすなかにしが入り、本格的な漫才に初挑戦する清水と松井。そして、さまざまな分野で才能を発揮している飯塚監督がどのように「アカコとヒトミ」の友情を描き出すのか、その目で確かめてほしい。
【清水富美加コメント】
1つの夢に向かっていく事はとても輝かしいですが、現実はそんなに甘くない、悩みも不安も絶えない。そんな中でどうするのか見つけてゆく、選んでゆく。ただワイワイしてるだけではない人生を描いているところがこの映画の魅力の1つだと思います。
「わー、大変そう、撮影前からもうつらい」というのが、台本を読んだ時の正直な感想です。漫才をやるということ、体を張ったり色んな顔を見せなきゃいけないこと、セリフのあまりないシーンで淡々と過ごすという苦手なシーンもたくさんだったからです。
でも飯塚監督と松井玲奈ちゃんがいてくれて本当に良かったです。
【松井玲奈コメント】
まさか自分が漫才師を演じるなんて、お話を聞いた時は不安しかありませんでした。でも、最初の台本を読んだ時には爆笑していました。
撮影が始まるかなり前から漫才稽古を始めて、相方の清水さんと漫才ができたことは、とても貴重な経験です。毎日ワイワイとした現場で、学生時代に暗い思い出しかない私にとっては、個性的なキャストさんに囲まれて遅れて来た青春みたいでした。
ドラマから映画まで続けて見て、笑って泣いていただきたいです。
【飯塚健監督コメント】
とあるナイター撮影時、思い詰めた様子で清水さんが近寄ってきました。けれど、じっと僕の顔を見つめるばかりで、なかなか口を開きません。こりゃ何か芝居の相談に違いない、と思い促してみても、押し黙ったまま……と次の瞬間、いきなり鼻に触れられました。「監督、ゴミ付いてたんで」と。
……ええ。彼女は鼻●●を取ってくれたのです。その時、「この映画いける」と思いました。
また、松井さんとは昨年春のドラマに続き、二度目の仕事となるのですが、髪を切り、金色に染めてくれ、眉毛の一部を失い、ごく近くで爆破され、時には鮮魚も抱きしめてくれました。……ええ。それはもう、相当に体を張ってくれたのです。その時、「この映画いける」と思えました。
映画の題材として最も手を出してはいけないものの一つ、それが漫才だと思います。が、そんな不安も二人と共に芝居を作っていくにつれ、払拭されました。
また、原作から異常に飛び出ることを深く広い懐でお許し頂いた山本さんにも感謝しております。毛色のまったく違うドラマ版と合わせて、楽しんで貰えたらうれしいです。
【原作者・山本幸久コメント】
驚いた。自分が書いた小説の主人公ふたりが、銀幕の中で漫才をしているのだ、驚かないほうがどうかしている。
見た目はずっとかわいいしスマートだ。漫才もうまくて面白い。
でも松井玲奈さんと清水富美加さんは紛れもなくアカコとヒトミだ。原作者冥利(みょうり)に尽きる。
監督をはじめキャストおよびスタッフの方々にひたすら感謝。
4月29日(土・祝)より公開
ドラマ「笑う招き猫」(全4回)
MBSでは3月19日(日)スタート 毎週日曜夜0:50-1:20
TBSでは3月21日(火)スタート 毎週火曜夜1:28-1:58