1月14日放送のアニメ「3月のライオン」(毎週土曜、NHK総合)において、スミスこと棋士・三角六段(声・杉田智和)の朝食シーンがネットをざわつかせた。
そのシーンとは、アイマスクをして寝ていたスミスが朝起きると、冷蔵庫を開け、テーブルにつき、新聞紙をナプキン代わりに首から下げ、トマト、コンビーフなどに次々とかぶりつき、口でふたを開けた瓶の牛乳をのどに流し込む…というもの。
それは'74年10月5日から1975年3月29日にかけて、日本テレビ系で放送されたドラマ「傷だらけの天使」のオープニングシーンのほぼ“完コピ”だったのだ。
同ドラマは、ショーケンこと萩原健一が主演を務めた全26話の探偵ドラマ。ビルの屋上にあるペントハウスに住む、オサムこと木暮修(萩原)と彼を慕うアキラこと乾亨(水谷豊)が、探偵事務所の調査員として働く姿を通し、若者の怒りと挫折を描いた。
共演は水谷のほか、岸田今日子、岸田森。恩地日出夫、深作欣二、神代辰巳、工藤栄一らの監督陣が参加し、メインライターは当時新進気鋭の市川森一が務めた。
文字どおり“傷だらけ”の2人の青春ストーリーは、当時の若者に多大な影響を与えた。その後、さまざまな番組からオマージュを受け、まさに“伝説のドラマ”に。'97年には、阪本順治監督の手により、豊川悦司&真木蔵人の配役で映画化もされた。
初放送開始から40年余り、今回またもオマージュされ、その影響力を改めて見せた形となった“傷天”。この伝説のドラマが、BS12 トゥエルビにおいて2月7日(火)からスタートする(毎週火曜~金曜夜9:00-9:55)。
さらにスタート同日夜8時30分より特番「萩原健一、『傷だらけの天使』を語る。」の放送も決定。萩原が今回の“傷天”放送にあたって、初めての本格インタビューに応える。
当時の撮影舞台裏や、作品への思いを萩原自ら語り尽くし、急きょ撮影されたオープニングシーンの誕生秘話も。この他、共演者とのエピソードも交えながら、伝説のドラマの魅力を改めて振り返る。
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