市川由衣「セクシーなシーンだと張り切ってた」榊監督を告発?
7月15日より、東京・テアトル新宿ほか全国公開となった映画「アリーキャット」の初日舞台あいさつが行われ、窪塚洋介、市川由衣、品川祐、高川裕也、岡本拓真、川瀬陽太、そして榊英雄監督が登壇した。
窪塚の“相棒”リリィを演じた降谷建志は、残念ながら他の仕事のため欠席。すると品川が「リリィ役を務めましたKj(降谷)です。今日は少し顔がむくんでるんで、生で見ると顔が違うなって思われるかもしれませんが本人です」とあいさつ代わりに冗談を言うと、会場からは大きな笑い声が上がった。
撮影を振り返り、窪塚は「2年前の1月に、2週間という短い撮影期間で極寒の中で撮影しました。過酷ではありましたが、マルとリリィのアツさを現場のみんなに盛り上げてもらいました。Kjはいまだに俺のことをマルって呼んでるんです。俳優は1つの作品が終わればまた別の人生を歩むようなものなので、2年たってもまだ役名で呼ばれるとドキッとしますね。
Kjはこの映画を、この役を背負って前に進むんだなあと思うと、映画としての意味がより一層深まりますね。本当にいい時間を過ごすことができた。榊さんに誘ってもらって良かった」と、振り返る。
市川は「皆さん本当に気さくな人ばかりで楽しい現場でした。印象に残ったことはたくさんあります。この役は、息子への愛情がないと成立しません。愛が軸にあるからこそ成立する役。(息子役の)拓真くんがいてくれたおかげてやることができました。ありがとう」と、最愛の“息子”に感謝を込めた。
一方、窪塚より「品川さんが現場に手作りの汁物を差し入れてくれた」と撮影時のエピソードを披露された品川。
「暴力的な役だったので、現場でもあまりはしゃげないんですよ。窪塚さんもどちらかというと暗い役だから、Kjが現場を盛り上げてくれたんですけど。寒い中、不眠不休で撮影していたし、自然と差し入れしたい現場なんですよね。みんなが気にかかる楽しい現場でしたね」と役柄とは裏腹に優しい一面を明かした。
また、市川の息子を演じた岡本に「(完成した)映画を見た時は怖かったけど、現場では優しかった。肩車してくれた」と打ち明けられると、「ありがとね、あとでお金あげるからね~。おじさん世間では好感度低いんだよ~」と、品川は怪しい笑顔で返答した。
そして、プライベートでも親交のある川瀬に“撮影から1、2日はピリピリしていた”と暴露された榊監督。
「初めの1日、2日はピリピリしてたが、だんだんとキャストに自由にやってもらって、あとはよーいスタートを重ねるだけだなと思ってきました。いや、はっきり記憶に残るすごい現場でしたね。みんなでいろいろと考えて作り上げてきた感覚が素晴らしかったです」と自信たっぷりに語る。
これには窪塚も「みんなで作ったという意識が強いですよね」と同意した。
続けて品川も「俺が市川さんに書く怪文書があるんですけど、普通は美術さんが作って、どれを使うか監督が決めますよね。でも監督は『やっといて』って俺に決めさせたんですよ…!」と、監督とのエピソードを明かす。
窪塚は「普段おこがましくていえないようなことでも、みんなで意見を出し合って作ってきましたね。一致団結して駆け抜けた現場です。榊さんは船頭のような存在」と、監督へ敬意を表した。
一方で、榊監督のおちゃめ(?)な一面も。「市川さんの下着の色も聞いてましたよ!」と品川は話し、これを受け、市川も「セクシーなシーンだと張り切ってた」と暴露した。
思わぬ攻撃を受けた榊監督は「メリハリが大事なので!」と苦笑いしていた。
東京・テアトル新宿ほか大ヒット公開中