「西郷どん」黒木華、“薩摩ことば”のお気に入りは『にゃも』
2018年1月7日(日)スタートの大河ドラマ「西郷どん」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の舞台となる鹿児島で、ロケ取材会が行われた。連日の猛暑が続く中、すでに数日のロケが順調に進んでいるようで、この日登壇した主演の鈴木亮平をはじめ、瑛太、黒木華、沢村一樹が、現在の心境などを語った。
主人公・西郷吉之助(隆盛)を演じる鈴木は「僕たちはこの暑さの中、鹿児島の風土や人の熱をいかに表現できるかを一つのテーマとし、汗にまみれに走り回りながら撮影しています」と、猛暑にも負けない熱い意気込みを見せる。
また、「鹿児島は本当に人が温かく、地元の方からも気さくに声を掛けていただき、あらためて身が引き締まります」と、優しさを感じつつも英雄・西郷隆盛を演じるプレッシャーを感じている様子。
そして、独特の方言“薩摩ことば”について聞かれると「薩摩ことばは本当に複雑なイントネーションで苦労しています。ですので、現場ではなるべくみんなで普段から薩摩ことばを使うようにしているんです」と打ち明け、「見ていただく方にこの幕末の時代の薩摩に生まれて、この男たちと生きてみたかったと思ってもらえるようなドラマにしていきたいす!」と、心はすでに“薩摩隼人”のよう。
大久保正助(利通)役の瑛太は「大久保利通は、パブリックイメージとしては冷徹なところもありますが、今回は人間味あふれる部分も描かれてれているので、そういった部分も大切に演じていきたいと思っています」と、自分なりの大久保像を作り上げたいと明かす。
薩摩ことばについては「難しいですが、音楽や曲を覚えるようなつもりで、意識し過ぎないようにやりたいです」と、柔軟な考え方。
主演の鈴木との共演の感想を「吉之助との相撲の場面があるのですが、上半身裸の鈴木さんの肉体には、男の僕でもほれぼれしてしまいました。全国の女性の皆さん、楽しみにしていてください(笑)」と、見どころをアピール。
岩山糸役の黒木は、自身の役柄について「糸さんはどっしりとしていながら、どこかかわいらしい芯のある女性なので、私もそのように亮平さんを支えられたらいいなと思います」と、後に西郷の妻となる糸に気持ちを重ねて思いを述べた。
また、役作りのポイントを「足が速いという設定で走るシーンがあるので、足腰を鍛えて臨んでいます」と明かす。
そして、役者陣がそれぞれ苦労しているという薩摩ことばだが「『あらまあ』のような意味の『にゃも』の響きがかわいくて気に入っています」と、ネコのようにかわいらしく発音。難しいとされる薩摩ことばが、黒木にかかると雰囲気がアニメのように。
幕末の薩摩藩の重臣である赤山靱負(ゆきえ)を演じる沢村は「自分が生まれ育ったふるさとで『西郷どん』のスタートに関わることができ、本当にうれしく思っています」と、素直な感激のコメントを。
そして、「今回、新時代の薩摩藩士を育てる立場の役で、責任のある役だということは現場で若い役者さんと接する中でも感じています。一年かけて若い藩士たちがどのように成長していくかも楽しみに見てもらえたらうれしいです」と、自身の役柄と合わせて、見どころを紹介した。