2014年4月期に連続ドラマとして放送され、規格外のスケール感と役者陣の演技、そして衝撃の“ラスト”が話題を呼んだ小栗旬主演ドラマ「BORDER」(テレビ朝日系)。
3年間の沈黙を経て、10月6日と13日には波瑠主演のスピンオフ「BORDER 衝動~検視官・比嘉ミカ~」が放送され、比嘉の“バックボーン”も明らかになった。
そして、10月29日(日)夜9時からは待望の“続編”となるドラマスペシャル「BORDER 贖罪」が放送。
そんな続編の放送を直前に控え、希代のヒットメーカー・金城一紀と共に「BORDER」シリーズを作ってきたテレビ朝日の山田兼司プロデューサーに、同シリーズの“これまで”、と、“これから”について聞いた。
ロングインタビュー後篇では、「BORDER」ワールドの“これから”についてを中心に語ってもらった。
【「BORDER 贖罪」放送直前! 山田兼司Pが語る「BORDER」の“これまで” より続く】
國村隼さんはやっぱりすごい方!
――「贖罪」で、石川(小栗)の新たな“敵”として登場した久高も個性派ですし、演じる國村隼さんがまさに圧巻ですね。
本当によくぞ引き受けてくださいました!という感じです。國村さんはこの役において一番引き受けていただきたかった方なので。
こういうキャラクターが出てくる、ということは書く前から聞いていて、誰がいいのかなと思っていたとき、ちょうど國村さんが出られた映画「哭声/コクソン」(2016年)を拝見して。やっぱり國村さんはすごい方だなと圧倒されました。
昔でいえばジョン・ウー監督をはじめ、世界の映画監督から認められ、世界レベルで活躍されてきた方なんですよね。今回演じていただいた久高ってすごい役なんですよ。それもストーリーの中心軸にいるので、國村さんにやっていただきたいですよねと金城さんとも話をしていて。
途中、なかば強引に「絶対キャスティングします」って言ってしまったので、金城さんも國村さんのイメージで書き始めちゃったんですよ。決まるまではプレッシャーだったんですけど、強い思いでお願いしたら何とか調整して出演していただけました。実際すごくイメージに合っていますよね。
淡々と石川の罪を追及していくんですけど、人間の深いところまで見透かしている感じがして。あの白のスーツもハマっています。全部國村さん用に仕立てたんですけど、あの白のスーツが決まる人って日本にはなかなかいませんよ。
――確かにあの衣装は気になりました。
それでも最初は大丈夫かなと不安もよぎったんですけど、生地選びからフィッティングして仕立ててもらって、“司祭”のイメージで仕立てました。ある意味この「贖罪」は、石川という存在に対する“宗教裁判”に近い話なんです。
「BORDER」ファンだったらオンエアを見て気付いてくださると思うんですけど、実は久高や部下たちの衣装や佇まい、それこそ動き方も全てに象徴的な意味やメタファーが隠されていますので、ぜひ注目して頂きたいと思います。
日本の映像界でもなかなかない芝居合戦
――久高は“絶対的正義”の象徴でもあるのかなと感じました。
正義もそうなんですけど、どちらかと言うと審判する側として石川が向き合わざるを得ない相手。それが視覚的にも伝わってくれるといいなと思いました。存在感がすごいですし、何よりお顔の迫力が…(笑)。
小栗さんと2人の芝居合戦は見応えがありますよ。そこに大森さんが入り込むという。日本の映像界でもなかなかない芝居合戦だったと思いますし、とても贅沢なシーンになっていると思います。
――しかも1人(安藤)はそこにいないはずの存在ですからね。
そうですね。一歩間違えるとSFっぽくなっちゃうので、そこをリアルな肌触りで描けたのは、この3人だからこそできたことだと思っています。
10月29日(日)夜9:00-10:54
テレビ朝日系で放送
【公式サイト】http://www.tv-asahi.co.jp/border/
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