関西の男子高校生二人が放課後に河原で“しゃべるだけ”、という異色のコメディードラマ「セトウツミ」(毎週金曜夜0:52-1:23、テレビ東京ほか)。
同作は、高杉真宙演じるクールなインテリ・内海と、葉山奨之演じる元サッカー部のお調子者・瀬戸の、軽妙なやり取りを描く会話劇だ。瀬戸に好かれながら内海に思いを寄せる学園のマドンナ・樫村一期(いちご)役は、気鋭の若手女優・清原果耶が務めている。
そこで、今作がコメディー初挑戦となる清原にインタビューを実施。実は“あざとい”という素顔を持つ樫村をどのように演じているのか、ロケ現場を訪ねて聞いてみた。
“あざとかわいい”が一期ちゃんの大事なこと
――「セトウツミ」はほぼトークだけで構成される物語ですが、初めに出演を聞いた際はどう思いましたか?
元々原作である漫画のことは知っていたのですぐに読んだのですが、すごく面白い反面、芝居を作るのは絶対に難しいなって分かりました。もちろん瀬戸と内海の二人が一番難しいと思うんですけど、一期ちゃんを演じる上で、自分の中のお芝居の感覚や役と相当向き合わなきゃいけないなって思いました。
――樫村一期という役についてはいかがですか。
やっぱり、“あざとかわいい”っていうのが一期ちゃんを生きる上での大事なことなのではないかと分析しました。
みんなで笑うシーンがあったら一人だけ手を添えておしとやかに笑ってみたり、歩幅を小さくしたりして、かわいらしい子を意識するようにしています。
――そういう仕草は研究されたんですか?
始めはアヒル口とかが分かりやすくていいのかなって思っていたんですけど、実際にテストでやってみたら、「ちょっと違うな」って。
彼女の“あざといレベル”は多分そのぐらいあるんだろうけど、実際にアヒル口をやってしまうと、原作から受けた印象とは違うかわいさになっちゃうなって思いました。なので、目線や手の添え方を気を付けて演じています。
「女の子って難しいな」って(笑)
――役に共感できる部分はあります?
好きな人を思う気持ちをしっかり持っていたり、自分のポリシーがあるところとかはすごいなって。
ただ、私は普段一期ちゃんみたいなキャラではないので、そこは「あ、女の子って難しいな」って、私も女の子なんですけど(笑)
――清原さんは普段、どんなキャラクターなんでしょう。
基本、友達とずっとしゃべってますね。関西出身なんですけど、ツッコミもボケもするし、活発な感じです。でも一期ちゃんはお寺育ちでおしとやかでみんなのマドンナで…、「もう生きてきたルートが全然違うな」って(笑)
――劇中ではネイティブな関西弁も披露されています。
普段標準語でお芝居しているので、始めはちょっと緊張しましたけど、今はだんだん慣れてきて、関西弁で話すと“ホーム”な感じがしますね。
――今回がコメディー初挑戦ということですが、苦労はありますか?
コメディーって見ている分にはすごく面白いけど、実際演じてみると「間が怖い」って感じたことがありました。
監督から指摘していただいて気付いたんですが、自分が「このタイミングで言いたい」っていう間と、見てる人が言われて気持ちいい間は違うんですよ。もうちょっと遅く言ったほうがその空気が守られる、とか微妙なさじ加減が難しくって、苦労しました。
毎週金曜夜0:52-1:23
テレビ東京ほかで放送中
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