“薄ら恐ろしい”ディーン・フジオカ…!?ドラマ『モンテ・クリスト伯―』注目ポイント
「巌窟王(がんくつおう)」の名で知られるフランス小説「モンテ・クリスト伯」をディーン・フジオカ主演でドラマ化した「モンテ・クリスト伯—華麗なる復讐—」(4月19日スタート、毎週木曜夜10:00-10:54※初回は夜10:00-11:09フジテレビ系)。冤罪(えんざい)を着せられた男が別人となって現れ3人の男たちへ復讐を果たす、重厚な人間ドラマだ。
美しくも悲しい世界観は、演技指導の繊細さと大胆な“ミュージカル要素”という相反する要素で構成される。そして、ディーンの変貌が芸術的な世界観をより強調する。
そんな「モンテ・クリスト伯―」の見どころを番組プロデューサーの太田大氏に取材した。
笑顔の青年期から恐ろしい笑みの復讐劇へ…
物語の主人公は、柴門暖(さいもんだん、ディーン・フジオカ)。恋人へのプロポーズに成功し、公私とも順調だった暖が周囲の思惑により冤罪で投獄される――その過程が序盤で描かれる。
暖を陥れるのが、暖の恋敵・南条幸男(大倉忠義)、暖を出世の邪魔者と疎んじる先輩社員・神楽清(新井浩文)ら。数々の悪意にもまれた末、暖は公安警察の入間公平(高橋克典)によって無実の罪で投獄されてしまう。
そんな本作の見どころの一つが、ディーン演じる暖の変化だ。ぼくとつとした青年が、傷つき、ボロボロの姿に。そして、悲しい復讐鬼へと変貌を遂げる。
太田Pは「薄ら恐ろしいディーンさんが見られます。(出所後の暖は)貴公子のような悠然とした笑みを浮かべていますが、その奥に氷のような冷たさを感じさせ、笑っているのに怖いんです。そして西谷(弘)監督が意識しているのが、青年期の暖との対比です。そこでいかに心からの笑顔を見せられるか注力しています」と見どころを解説する。
恋人との幸せな日々を過ごしていた青年時代の暖。彼はどのように変わってしまうのか!?
計算しつくされた緻密な画面構成
キャストの繊細な人間心理を描く上でも、監督による演技ディレクションは重要な役割を担う。
太田Pは「ともすると壮大になり過ぎてしまう原作なので、監督とは人間くさい部分をしっかり描いていくことを心掛けています。西谷監督は“どう撮ると見る人にどう映るか”をすごく緻密に計算した上で、計算などないかのような感情を演技に乗せています」と演出方針を明かす。
たとえば、暖の恋人・すみれ(山本美月)にひそかに恋心を抱く幸男の複雑な心情は、目線や体の向きまで計算ずくで表現されている。
表の顔と裏の顔を使い分ける先輩社員・神楽や、ある意図から暖を陥れようとする入間。そして、別人のように変貌を遂げる暖自身。複雑な人間の心理を表現するキャスト陣の細かい演技にも注目したい。
4月19日スタート
毎週木曜夜10:00-10:54※初回は夜10:00-11:09
フジテレビ系
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