怪・ayakashi・Japanese Classic Horrorのあらすじ一覧
第11話 化猫(3)
薬売りの男と坂井家の人々が逃げ込んだ隠し部屋には、白無垢の花嫁衣裳が安置されていた。それはかつて、真央の祖父である伊行(よしゆき)が連れ帰った珠生(たまき)という女が着ていたものだという。彼らが部屋に入ると、その白無垢には血がにじみはじめ、ついにそれは化猫の姿を成し、実体となって彼らの前に姿を現わした。薬売りの男は、化猫が恨みを込めた視線を伊行に向けてるのを見るや、彼がすべての事情を知る張本人だと悟る。そして、化猫が坂井家の人々に襲いかかる原因を話すよう迫ったのだが、伊行の口から語られたのは、珠生とともに暮らした幸せな日々の思い出ばかり。やがて、珠生は若くして病で亡くなったため、その無念が化猫となって現われたと言うのだが……。 ≫脚本=横手美智子 演出・絵コンテ=中村健治 作画監督=橋本敬史