ソナチネ

カナダのケベック州は国内でも特にフランス文化の影響が根強く残っている地域で、映画も”ケベック・シネマ”として独自の色合いをもっている。本作も、ケベック生まれのランクトによるもので、女性監督としての繊細な感性と清冽な映像が、思春期の少女たちの純粋で危険な心を美しく描き出し、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。”ソナチネ”とは、多くは3楽章から成る奏鳴曲のことで、この映画もバス、船、地下鉄と3つの乗り物を舞台に結末へと向かって展開していく。 シャンタル(ビュシエール)とルイーゼット(ピロト)は親友同士。2人は「誰も止めなければ死んでしまいます」と書いたプラカードを掲げて死へと向かう。