――ちなみに、プライベートで温泉に行ったりしますか?
私は長風呂が苦手で、どちらかというとシャワー派だったんです。でも、今回の撮影で温泉に入るとものすごくよく眠れることに気付いたんです。むくみも取れるし、冷え性も改善。今は家でも湯船に入ることが多くなりました。
――真白の“相棒”であるチー子(奥山)との関係や、父・飛龍(高橋和也)への思いについてはどんなふうに捉えていますか?
チー子さんは結構きついことを言うけど、途中からちゃんと「真白!」と名前で呼んでくれたりして、愛情が深い人なんだなと。極悪な雀士集団に囚われたお父さんに対しては、やっぱり実家の銭湯を守るために何とかしなければという強い責任感があったからこそ助けに行ったのかなと思います。
――真白にとっての「温泉」のように、これをすると“スイッチ”が入るというものはありますか?
去年、舞台でロッカーの彼女というキャラクターを演じたんですけど、とても奇抜な役だったんです。自分の中にはないものばかり。何か刺激的な作品からヒントを得ようと思って映画「トレインスポッティング」(1996年)を見たりして役作りの参考にしました。
その時に、主人公になりきって見ていたら感情移入できたというか、役に入り込めるようになったんです。あの瞬間に“スイッチ”が入ったのかもしれません。
――昔から、映画やドラマを見ると感情移入しやすかったんですか?
20歳になってからです。この間もバスの中で手をつないで座っている老夫婦の姿を見ているだけで涙が出てきました。
――10代の時にはなかった感情?
結構冷めていました。感動系の作品を見ても一切泣かないタイプ。でも、最近はどんどん涙もろくなっています(笑)。
――役者としては、なりきるタイプ?
友達からは「入り込むというより、全力でやるタイプだよね」って言われます。
ほめてくれているのか、けなされているのか分からないですけど(笑)、自分ではどんな時も全力でやっているつもり。今回の作品も四六時中いろいろなことを考えていたので、たぶん真面目なんだと思います(笑)。
――劇中では白熱した麻雀バトルが展開されますが、安倍さんご自身は勝負事に強いタイプ? それとも…!?
全然強くないです(笑)。もともと勝ち気な性格ではないですし、欲もあまりない。ガツガツいくタイプではないです。
――仕事が忙しくて疲れている時や力をつけたい時に食べたいものは?
ひきわり納豆が好きなんです。卵とネギを入れてご飯と一緒に食べると最高! 納豆専用のしょうゆを使っています。
――最後に、作品を通して感じた麻雀の魅力をお願いします。
やっぱり「リーチ!」っていう時にドヤ顔ができること(笑)。あと一手で勝てるかもしれないってマウントを取れるところが楽しい。上がる時に「ロン!」って言う瞬間も気持ちが良いなと思います。
◆取材・文=月山武桜
各種動画サービスにて配信中
60秒予告YouTubeリンク:https://youtu.be/Fxqd1Fq3_LQ
<スタッフ>
監督・撮影:原廣利
脚本:たかせしゅうほう
音楽:岩本裕司 音楽協力:東映音楽出版
麻雀監修:片山まさゆき
制作プロダクション:共同テレビジョン
製作著作:東映
<キャスト>
安倍乙、奥山かずさ、不破万作、及川奈央、渡辺翔、佐野泰臣、高橋和也ほか
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