菅田琳寧“良庵”&早乙女友貴“万二郎”の求愛に悩む
――今回演じるのは二人の男性からの求愛に悩む女性ということですが。
私が演じるおせきさんは恋をしているシーンがとても多いので、そこはすごくかわいらしいなって思います。凛としているところはありつつ、恋になるとどこかおっちょこちょいになってしまうところが、すごくかわいいです。
それに、菅田さん演じる良庵も、早乙女さん演じる万二郎も本当に魅力的なキャラクターですし、あのお二人が演じることによってとってもキラキラして見えるので、私も霞んでしまわないように精いっぱい頑張りたいです。
――幕末の恋となると、演じるのも難しいですよね。
時代背景が幕末なので、いつ生きるか死ぬか分からない、生きることに精いっぱい、生きることがどれだけ大切か考える余裕もないほどの時代で恋をするというのは、今の時代に恋をするのと重さも質も違うし、どういう気持ちなのかなって毎日考えながらお稽古をしています。
――そんな中で見てほしいシーンはどこですか?
たくさん見どころがある作品ですが、私のシーンで言わせていただくと、終盤のシーンですね。とても悲しい出来事が起こってしまって、今まで通りの生活ができなくなってしまうことがあるんですが、そこは元々のエンターテインメントを大事にして、フレッシュな作品でありつつも、シリアスな部分は重みのあるお芝居ができたらいいなって思っています。
――共演者には同世代の方が多いですが、稽古の雰囲気はいかがですか?
とてもオンオフがしっかりしている現場です。稽古のときは真剣にやり、休憩のときはみんなで楽しくおしゃべりしたりとか。あと、大先輩の皆さまが出演されているので、負けじとエネルギーを持って、毎日挑むような気持ちでお稽古場に行っています。
――主演の菅田さんとは初共演ですね。
初めてお会いしました。お芝居では本当に一生懸命、精いっぱいという姿が良庵と重なるというか。先日お稽古がお休みの日があったんですけど、「何をされていたんですか?」とお聞きしたら、「ライブのリハーサルが一日中ありました」と仰っていて。すごくお忙しい中で稽古もきっちりされていることを知って、私も頑張って置いていかれないようにしなきゃと改めて思いました。
それと、私は初めて浴衣を着てお稽古をしているんですが、背筋をピンとしてないといけないのに、たまに猫背になっちゃうときがあるんです。でも、菅田さんは普段からライブなどたくさんご活躍されているので、立ち姿とかとてもシャンとされていて。とてもお勉強させていただいています。
――菅田さんの意外な素顔などあったら教えてください。
バレンタインの日に、差し入れでお稽古場にチョコレートが並んでいたんです。今のご時世なので個包装などしっかりしていて。菅田さんはすごくお顔も整っていて、クールな感じなのですが、チョコをつまみながら台本を読んでいる姿はすごくギャップがあって、良庵っぽくてかわいらしいなって思ってしまいました(笑)。
<東京公演>
3月5日(金)~14日(日)ヒューリックホール東京
<大阪公演>
3月27日(土)~28日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
出演:菅田琳寧(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)/早乙女友貴/日比美思/阿達慶(ジャニーズJr.)、太田将熙/近江谷太朗、我善導、高木トモユキ、中西良太/ダンカン
原作:手塚治虫
上演台本・演出:樫田正剛(方南ぐみ)
公式HP:https://hidamari-stage.jp/