「ヒーローは、みっともないとこ見せられないでしょ?」。これは、和子(わこ/吉川愛)が周(めぐる/板垣李光人)に問いかけた言葉だ。大切な人の前では、いいところを見せたい気持ちとありのままを見てほしい気持ちが葛藤するもの。吉川と板垣がW主演を務めるドラマ「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)。4月22日に放送された第4話では、その葛藤が丁寧に描かれた。(以下、ネタバレがあります)
「ありのまま」は難しい
同ドラマは、ためこう原作のコミック「ジェンダーレス男子に愛されています。」を実写化。美しいものが大好きな漫画誌編集者・和子と、メークやファッションを自由に楽しむ“ジェンダーレス男子”・周の恋愛模様を描く。
第4話では、職場の上司・境(おいでやす小田)の小学生の娘・乙姫(川上凛子)が職場見学にやってきた。「父親は、子どものヒーローにならなアカンねん!」と張り切る境のため、和子も必死に取り繕って“職場でもカッコいいお父さん”像を作り上げようとしていた。
そんな和子に、周は違和感をぬぐえない。そのとき周がかけた「無理して取り繕ってる」「ありのままでいいじゃん」の言葉に対する和子の答えが、冒頭の一言だ。
和子だって、周の言い分はよくわかる。和子にとっても、大好きな周にカッコいいところを見せたい気持ちも本当。背伸びしないありのままの自分を見てほしい、愛してほしい気持ちも本当。なかなか答えが出ない問題を前に、和子も必死で考えた。
そして和子の胸に浮かんだ気持ちは、後者だった。大好きな周くんには、私を全部見てほしい。「私はだらしないし、逃げちゃうときだってあるし。でも、そういうところも周くんには隠さない。…てか、たぶん、隠せない」。周も「ヒーローじゃない和子ちゃんもいっぱい見せて!」と笑顔を見せ、2人は“本当のキス”をした。
毎週木曜夜11:59-0:54
日本テレビ系にて放送
原作=ためこう『ジェンダーレス男子に愛されています。』
「FEEL YOUNG」連載中/祥伝社 既刊1~3巻(原作編集 株式会社シュークリーム)
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