区役所の前で最後の握手…
紘一が新居を出て行く夜、咲は“最後の晩餐”として手料理を振る舞うことに。紘一が任務で帰宅が遅くなり、咲が担当する小説家・水無月連(白洲迅)によって料理をほぼ食べられる一幕があったが、紘一は「焼き魚が食べたい」とリクエストし、夫婦で最後の食事をした。
料理が苦手な咲による毎回焼き具合の違う焼き魚がいつのまにか「“うちの味”になっていた」と明かす紘一。その言葉に思わず「やっぱり離婚するのやめる? 離婚する理由がないような気がしてきた」と本音をもらす咲。しかし、紘一は「一度決めたことだから」と離婚届を持って出て行った。
1人部屋に残って紘一との日々を振り返った咲はすぐに追いかけ、区役所の前にいる紘一を見つける。だが、既に紘一は離婚届を出したと報告し、「もう、君の夫ではない」と告げた。そして感謝の言葉とともに握手をしようと右手を差し出すが、左手に変える。その薬指にはもう結婚指輪がなかった。思いを残していることが分かる長い握手のあと、紘一は「幸せになってくれ」と言い残して去っていった。
虹のシーンと打って変わった切な過ぎる握手。指輪をはめたままの咲の手と、指輪のない紘一の手。また虹を見ていた時は2人とも笑顔だったが、このラストは泣き顔の咲と、感情を失ったような表情の紘一。対照的な演出が悲しみをいっそう色濃いものにした。
思い合いながらも離婚を選んだ2人の姿に、Twitterではタイトルがトレンド入りする反響が見られ、「涙が止まらない」「握手の仕方で別れを表現するってすごいな」などのコメントが寄せられた。
(文=ザテレビジョンドラマ部)