「高校生の頃は誰も信じられず、一人の世界で完結していた」
――本作で共感したところはありましたか?
大久保:共感…あんなに親身な先生いなかったしなぁ…。
高畑:共感…難しいですね。私の役は、アンバランスな家族という環境で育って、それが根幹になっている女の子だったのですが、うちは家庭環境が良かった方だと思うので、そこの感じはどうしてもわからない部分でした。
ただ、私も高校に入るときに地元を離れて一人で生活をしていて、人付き合いが上手いタイプでもなかったので、ずっと一人の世界で全て完結していたんですよ。大人をはじめ誰も信じていなかったので、学生時代のあさひのあの感じは、すごくわかります。
かつ、大人になっていろんな人たちに出会って、周りを信じられるようになった上で、自分の信じたいモノを助けたいみたいなその人間的な変化。人って変わるよねっていうのは、身をもって感じているので、彼女のそういう部分は共感できたかもしれないですね。
大久保:私は共感ではないんですが、いいなと思ったのは、信頼できるパートナーと呼べるバオくんと友達のあさひちゃんがいること。家族じゃなくても、血がつながっていなくても、信用できる人たちに囲まれていたら、「こうなるのもいいな」って感じましたね。
――血がつながっていなくても信用できる方はいますか?
大久保:それこそ本当に周りの女性芸人のお友達とかは信用していますね。助けてもらっているし、何かあったときには助けてあげたいなって純粋に思います。
高畑:私もいますね。もちろん家族のことも信用していますけど、世代問わずいろんな年齢や性別の信頼できる友達がいます。
9月10日(金)公開/福島県先行公開中
出演:高畑充希 柳家喬太郎 大久保佳代子
甲本雅裕 佐野弘樹 神尾佑 竹原ピストル/光石研/吉行和子
脚本・監督:タナダユキ
主題歌:Hakubi「栞」(unBORDE)
制作プロダクション:ホリプロ
配給:ポニーキャニオン
公式サイト:hamano-asahi.jp
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