突然の“解散宣告”が育てた5人の自立心
最終回では、深澤以外の4人のナイト・ドクターとしての成長ぶりも、しっかりと描かれた。
指導医・本郷(沢村一樹)に「ナイト・ドクターは今月をもって解散することに決まった」と告げられ、初めはショックの表情だった5人。だが、その解散が「ナイト・ドクター」制度をより多くの病院に普及させるためのものだと知り、変化していった。
エスカレーターの保全修理中に事故に遭った患者を救った幸保は「普段何気なく使ってるものの裏には、人知れず修理してくれてる人たちがいる。そういう人たちが夜に安心して働けるためにも、やっぱりナイト・ドクターって必要なんだよね」としみじみ。
院内で危険な状態に陥った入院患者に一人で対応した桜庭も「高岡(幸保)に借りたDVDとか、深澤と読んだ論文とか、美月ちゃんや成瀬のサポートについた時のこととか思い出して、全然怖くなかった。別に俺はどこにいたって一人じゃない」と、自分自身の成長ぶりを実感。
成瀬も「深澤みたいにやる気なし・度胸なし・技術なしの三拍子そろった人間だってこうなったんだ。俺たちの頑張り次第では、可能性はあるのかもな」とナイト・ドクター制度の可能性に思いをはせ、最後は美月が「私たちナイト・ドクターに課せられた使命、それは夜の病院を守ることだけじゃない。この、当たり前にあるはずの毎朝を守ることなんだ」ときっぱり。
1人の医師としても、「ナイト・ドクター」のチームとしても成長した5人。そのすがすがしい表情で締めくくられた最終回に、視聴者からは「ナイト・ドクターロスです!!」「また会えるよね?」「続編お願いします!」の声が上がっている。