――出演が決まった際のお気持ちを教えてください。
北村有起哉：初めての連ドラ主演ということで、びっくりしました。ただ、企画の藤井道人さんや、監督のアベラヒデノブさんもご一緒したことがありましたし、そういう意味では、僕のことをある程度は信じてもらった上でのお話だったんだなということで、とてもうれしくもあり、恐縮さもありました。あくまでも一つの通過点としてですけれども「こんな日が来るなんてな～」と思いました。
板尾創路：「北村有起哉連ドラ初主演」というのもすごく魅力的ですし、木下ほうかや松尾諭くんなど、ちょこちょこ一緒に仕事をする人たちで、すごく楽しそうな現場だなと思いながら参加しました。しかも尼崎でロケをするという。
夜勤部長という役が、僕の中では、すごくオリジナリティーがあって、ありそうでなかなかない設定だと感じています。主人公の置かれている立場も面白いですし、それに絡んでいける楽しみな役柄でした。
――北村さんは今回連ドラ初主演ということですが、プレッシャーのようなものは感じられましたか？
北村：やることは一緒なのであまりなかったです。ただ、関西弁はやはり一番難しい方言だなと思い、苦労しました。また、配役を見て、それぞれかなり個性的な方がそろっているので、それだけで「これ出たい」「うまくいくな」と非常に安心してやらせていただきました。
――板尾さん演じる夜勤部長はどういったキャラクターなのでしょうか？
板尾：主に、主人公・陣内の妄想なので、(夜勤部長)本人の気持ちかどうかというとこれまた別の話なんです。でも、服役中の陣内と夜勤部長のシーンも出てきたりするので、そこから読み取ると、夜勤部長は、ハートのある、受刑者に対してもしっかり寄り添える刑務官というふうに感じました。
とりわけいい人でもないですけど、ちゃんと「罪は罪」という線引きがあって、でも人間としてちゃんと接してくれる。原作の沖田臥竜さんの経験に基づいたお話なので、そういう人物がいらっしゃったのかなと想像しました。
また、僕が受刑者として刑務所に入って、そういう看守さんがいたら、陣内みたいになるのかなというような想像もしながら演じました。
