この作品は、僕にとってすごく大きな出合い
「キン肉マン」といえば1980年代に連載・アニメ化され、現在も続いている作品。
「リアルタイムではなかったですが、もちろん知っていました。なぜか息子のキン肉マンII世の活躍を描いた映画が家にあり、小さい頃に見ていたので。今回読んでみたら、ギャグ漫画だけど、途中からアツい展開になっていくところにハマって。悪が正義になる瞬間とか最高ですよ。そして今回、作中で出会う皆さんがすごい熱量を持っていて…。僕もその熱量にやられちゃいました」
今回は機械の体を持つウォーズマン役。綾野に「リンクしているところが多い」と言われる場面も。
「僕も調べていくと似ているところがあると思って。父親が特殊な存在でその関係性も似ているし、彼も引っ込み思案なタイプ。あと母親が大好きというのも近いです。そして大きいのが、いろんな人と出会って世界がどんどん変わっていくところ。僕もアメリカから日本に帰ってきて、いろんな人と出会って今があるので。ちなみに僕にとっての超人は父親です。いつでも夢があって上を向いているという。絶対かなわないと思うところがたくさんあるんですよね」
「本作と出合ったことで今後の俳優人生が変わると思う」と眞栄田。
「これまでは、芝居をするときに常に正解を求めていたんですよ。でもこの作品をやって、正解なんてなく、自分のやりたいようにやった方がいいということを知りました。そうした方が周りの方も乗ってくれて、いい循環が生まれてくる気がします。本当に僕にとってすごく大きな出合いでしたね。今は芝居をするのがすごく楽しいです。そんな僕を変えた作品をぜひ楽しんでください」
取材・文=玉置晴子