本泉「全部味になるなって感じました」
――「陶芸」の魅力とはなんだと思いますか?
本泉:私はこの作品を通して、ほぼ初めて陶芸をやらせていただいて、言葉で表せられないくらいすごい深いんだなっていうのは、実際に土も触ってみて感じていました。2期では1期で学んだ経験を生かして、みんな個性的で何でも好きなものを作るので、その面白さもありました。
頭の中で作りたいものがあっても、なかなか思い通りにいかないことが多いんですけど、うまくいかなかったところも含めて、全部味になるなって感じました。
内田:アニメパートで見たことが、そのまま実写パートに映るので、「あー、なるほどね」ってそのままを見られている気がしていました。
十子は先輩だったので、アニメの中では教える側なんですけど、実際の女子たちがキャッキャ言いながら作っているのを見ると、アニメだと描ききれてなかった、試行錯誤してる様子が見られて、よりリアルに感じられたというか、とってもほほ笑ましく見させていただきました。
あとやっぱり陶芸というか“物を作ること”を身近に感じられたので、作品として見ちゃうと敷居が高い感じがしちゃうんですけど、実写パートではそんな陶芸が身近に感じられてすごく楽しかったです。
――「陶芸」に対してまだまだハードルが高いと感じている視聴者も多いと思いますが、そんな方たちにアドバイスはありますか?
本泉:私自身も焼物自体は好きで、買い物ではわくわくするんですけど、陶芸ってなると確かに敷居が高いとうか、ちょっととっつきにくさはありました。どうしても環境が整ってないとやりづらいっていうところもあって、なかなか手軽にっていうことにはいかないかもしれないんですけど、どこかで実際に触れてみたら考えが変わると思います。
自由な表現の一つなんだなっていうのが、私も実際にやってみてわかりましたし、自分で作ったものっていうのは、他の人が作った作品を買うのとはまた違った愛おしさが生まれました。
自分の指の形がついてたりとか、いびつだったりはするんですけど、温かみはその時にしか出せないものだったりするので、もし機会があったら是非やってみてほしいなって思います。
内田:私は子どもの頃に通ってた保育園に、なぜか簡易的な窯がありまして。当時は陶芸に対する知識もなければ、何も考えてなかったと思うので、粘土をこねこねして焼いてもらったら、「ピカピカになった!」みたいな気持ちでやってたと思うんですけど、その時の気持ちを「やくも」1期を見て思い出させてもらいました。
本当に自由なんだなっていうのを感じられたので、実際にやってみると案外気軽にできるっていうのを、もっと体験してもらえたらうれしいなと思います。