“確信的で壮大なウソ”でマンガの世界を舞台上に
――最初に「ワールドトリガー」を舞台化すると聞いたときは、どのように感じましたか?
植田 まずは「どうするの?」って(笑)。
溝口 間違いない(笑)。僕も驚きました。僕はこれまで2.5次元舞台と呼ばれる作品を見にいく側で、そのたびに「こうやって表現するんだ!」と素直に楽しんでいたんです。その感覚を“作る側”として味わえるのはワクワクします。お話をいただいたときも、びっくりするくらいマイナスな印象がありませんでした。さらに演出家が中屋敷さんで、共演者に植田さんがいらっしゃると聞いて、すぐに「頑張ります!」と。
植田 そうだね。僕も今はワクワクしています。稽古場では「そんな風に表現するの!?」という面白い表現がどんどん出てくると思うんですよ。でも、不思議と“それしか正解がなかった”かのような演出を中屋敷さんはされるはず。良い意味でお客さまの想像を裏切るような表現も生まれるんじゃないかなと思っているので、すごく楽しみですね。
溝口 しかも、今回は“フィジカライブ”という新たな表現方法を掲げていますからね。僕ら俳優の仕事はすてきなウソをつくことですが、そのウソのつき方が、2.5次元舞台はより確信的というか、より壮大な表現になると思うので、楽しみにしています。全部が楽しみ過ぎて、逆に楽しみ過ぎないようにしなきゃ(笑)。
――溝口さんのお話にもありましたが、“フィジカライブ”とはどのような表現になりそうでしょうか?
植田 まだ詳細は聞いていないのですが(取材は9月中旬)、中屋敷さんと少しお話をして、間違いなくめっちゃ汗をかくんだろうなということは分かりました(笑)。今回は特に「あれ、どうやって表現するの?」がいっぱいあると思うんですよ。でも舞台では、意外と身近なもので表現できたりする。舞台の楽しみはお客さまに想像していただくことなので、こちらは発想の“素”をお届けして、皆さんに想像して楽しんでいただきたいです。
■ワールドトリガー the Stage
【公演期間】
・東京公演(品川プリンスホテル ステラボール):11月19日(金)~28日(日)
・大阪公演(サンケイホールブリーゼ):12月2日(木)~5日(日)
【脚本・演出】中屋敷法仁
【出演】植田圭輔、溝口琢矢/其原有沙、高橋健介、茜屋日海夏、近藤頌利、飯山裕太、廣野凌大、小南光司、河内美里、櫻井圭登、鯨井康介/吉川大貴、奥野翼、宮尾颯、勝木湧也、山内涼平、鐘ヶ江洸、結城伽寿也、佐藤志有、早乙女じょうじ
異次元からの侵略者に対抗する界境防衛機関“ボーダー”によって守られている三門市。三雲修(溝口)が通う中学校に空閑遊真(植田)が転校してきたことから、物語は動きだす。
(C)葦原大介/集英社 (C)『ワールドトリガー the Stage』製作委員会
※「ワールドトリガー the Stage」公式サイト
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