AKB48山内瑞葵が振り返るグループの2021年「今のAKB48を、ちょっとずつですけど、知っていただけた1年になったかなって思います」
AKB48の山内瑞葵が舞台「六番目の小夜子」(2022年1月7日[金]~16日[日]、東京・新国立劇場 小劇場)に出演する。同作は恩田陸の同名小説が原作で、ある高校で3年に一度行われる「サヨコ伝説」という都市伝説に翻弄される生徒たちの姿を描く。山内は主人公・津村沙世子(鈴木絢音)と同じ演劇部に所属する沢木容子を演じる。そんな山内に、「未知の世界」だという今作の出演や、“どえらいダンス”でシングル「根も葉もRumor」がヒットした2021年のAKB48の活動などについて話を聞いた。
私が好きなものを怖い話に置き換えて、その感情を出せたら
――まずは「六番目の小夜子」に出演が決まった時の心境からお聞かせいただけますか。
初めてミステリーというか、ちょっと怖い話の舞台に出演させていただくことになりましたが、生まれてから20年間、ホラー映画を観たこともなければ、お化け屋敷にも入ったこともなかったので、そんな私がこの作品に演じる側として参加させていただくのは本当に未知の世界です。
どうなるのか想像がまだついていないんですけど、選んでいただいたからには最高の作品をお届けできるように、たくさん悩みながら全力でお稽古に挑めたらと思っています。
――怖い話に慣れるために、何か読んでみたり見てみたりはしましたか?
それも考えたんですけど、本当に怖くてできてないです(笑)。でも、今回私が演じる沢木容子ちゃんは怖い話が好きそうな女の子なので、私自身が怖い話を好きになるのは難しいかもしれないですけど、私が好きなものを怖い話に置き換えて、その感情を出せたらなと思っています。
――台本を読んだ感想はいかがでしたか?
転入生の津村沙世子が怪しい行動や表情を見せているので、最後の方まで沙世子が本当に“サヨコ”なのかっていうのは分からず、ドキドキしながら読みました。
舞台版のシナリオでは、「サヨコ伝説」の年に文化祭でサヨコに関する劇を上演しなきゃいけなくて、みんなが伝説に翻弄されていくんですけど、そのなかで沙世子は何を考えているか分からない行動や表情をしているので、そこでゾクゾクすると思います。
――「サヨコ伝説」は、その学校の生徒たちに伝わる儀式めいた迷信ですけど、山内さんはこれまで身の回りにそういう迷信の類はありましたか?
迷信らしいものはあまり覚えていないんですけど…それとは別に怖いことがあって。小さい頃、おうちにいる時に、玄関の電気が突然ついたり、電話のディスプレイが急についたり、そういうことがちょくちょくあって、めっちゃ怖かったです。
あと、これも小さい時のことなんですけど、お風呂に入っていたんですよ。その日の一番風呂で、お風呂場がだんだん湯気で煙ってきて、何となく鏡を見た時に曇った鏡に女の人の顔が描いてあったんです。本当に。
それが怖くてすぐお風呂を出てお父さんに報告して、一緒に見に行ったら女の人の絵の目が大きくなっていて、それがめちゃめちゃ怖くて。その日だけですけど、そういうことがありました。
――おうちは大丈夫でしたか?(苦笑)
その時は怖かったんですけど、今は本当に何にもないです(笑)。
――怖い作品に触れてこなかったって話してましたけど、耐性あるんじゃないですか?(笑)
確かに(笑)。