コロナ禍の影響で昨年公開が延期になってしまった「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」が、1年の時を経て公開される。1985年に公開された映画のリメークとなる本作で、オリジナルキャラクターのピイナの声を担当しているのは、女優の松岡茉優。彼女は子供の頃から「ドラえもん」が大好きだったという。
「本当に大役を仰せつかったなという気持ちでいっぱい」
――まずは、本作への参加が決まったときの心情を教えてください。
毎年「映画ドラえもん」は春休みに公開されて、新学期を前に「今年度は良い年になりますように」という思いを抱いて見てくださる方も多いと思うんです。昨年は公開が延期になってしまい、残念だった「ドラえもん」ファンはたくさんいたと思いますが、アクションあり、友情あり、温かさありの元気をもらえる作品になっています。その意味では、本当に大役を仰せつかったなという気持ちでいっぱいです。
――松岡さん演じるピイナは、ピリカ星の大統領であるものの、反乱軍に追われ命の危機にさらされるパピのお姉さん。弟を助けるために、自身は人質になるなど気丈な面を持つ女の子でもありますよね。
原作にも過去の作品にも登場しないキャラクターですが、私なりにピイナが作品に出る意味を考えたとき、しっかり者のパピが唯一の家族であるピイナにだけは、素の顔を出せるのでは…という思いがあったんです。その意味で、強くそして優しい人物であるということを意識して命を吹き込みましたが、しっかり皆さんに愛してもらえるかな…という不安はあります。でもそこは「ドラえもん」という作品の懐の深さや、厚みみたいなものに助けてもらえたような気がします。
3月4日(金)公開
原作:藤子・F・不二雄
監督:山口晋
脚本:佐藤大
声の出演:水田わさび、大原めぐみ
かかずゆみ、木村昴、関智一
朴璐美、梶裕貴、諏訪部順一
香川照之、松岡茉優
内海崇(ミルクボーイ)、駒場孝(ミルクボーイ)
主題歌:Official 髭男 dism「Universe」
配給:東宝
公式サイト:doraeiga.com/2021
(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2021
小学館